2014年11月22日

背番号「8」物語 【エイトマン伝説】

今シーズン自身初となる規定打席にも達した西川遥輝(22)の背番号が、来季より「8」に変更されるそうだ。

現代人らしく細身の体形は丸っこい数字よりも‥また2014年は外野守備に就く機会も多かったことから、かつて坪井智哉から糸井嘉男へと受け継がれた「7」の方が、彼にピッタリなのではないか? 当初はそんなふうにも思った。

さらに長らくチームを支えてきた“前任”の金子誠のイメージがどうしたって根強い。一部では時期尚早といった意見もあったが、過去の「エイトマン」たちを追ってみると、これは“必然”であった可能性が高い。いってみれば西川が背番号8を背負うのは、運命的に決められていたということだ。


そこで今記事では球団名が日本ハムファイターズとなった1974年以降の、エイトマンを掲載しておこう。西川と同じ左打ちの巧打者に、球界屈指の俊足を誇った韋駄天選手。見えてきた「必然性」とは...


1974 相本和則
1975 渋谷通 ※広島から移籍
1976 後藤和昭 ※阪神より移籍
1977-1979 久保俊巳 ※広島より移籍

1980-1990 島田誠 ※「24」から変更 
1991-1992 B・ベイス ※新外国人
1993-2002 片岡篤史 ※「38」から変更
2003-2014 金子誠 ※「30」から変更
2015 西川遥輝 ※「26」から変更


球団が誕生してしばらくは、移籍選手に充てがわれている。数年で退団してしまう選手も多かったことから、当時の日ハムにとっての「8」は、それほど重要な“位置づけ”でなかったのが、おぼろげに浮かびあがってくる。

状況が一変したのは島田誠からだ。1979年に不動だった盗塁王・福本豊に肉薄する55盗塁をマーク。この活躍が認められて、翌年から背番号も一ケタに“昇格”した。筆者が憶えているのは当の島田誠からなのであるが、もともとセンターを守っていたこと(一般的に高校野球などでは「8」が中堅手を指す件)。身長170センチにも満たないという小柄な体型もあいまってか、丸っこい数字がとてもよく似合っていた。


shimada.makoto1.jpg
@Calbee

しかし、打撃面においてはこの島田をも超す打者が登場してくる。卓越したバットコントロールで長らくビックバン打線の核として君臨していた片岡篤史がそれだ。まだ「38」を背負っていた一年目から.290の高打率を記録し、新人王候補にもなった逸材に対しては、さっそく主力らしい番号が球団から与えられた。双璧のスター選手であった田中幸雄ですら「6」になるのに6年も要している。今考えてみれば異例の“大出世”だった。

ちなみに島田・片岡、両者の間にいるビル・ベイスは捕手もこなせるという触れ込みだったけれど、日本でマスクをかぶる機会はなかったと思う。少し前にフェイスブック経由でコンタクトをとってみたが、愛犬たちにも囲まれ、元気に過ごされている。


慕っていた片岡が阪神へFA移籍して、空き番となっていた「8」の継承を金子誠自らが望んだという。背番号とか、あまりそういった部分においては無頓着そうにみえる彼であったが、片岡へのつよき想いが本人を駆り立てたのかも知れない。以後の活躍は周知のとおりで、ショートを守る背番号「8」は常勝時代のシンボルとなった...


このように「チームの顔」的な選手が身につけ、しかも約10年単位で“不動”であった、ハムでは大層縁起の良い番号なのだ。入団時はそれぞれ異なる背番号を背負い、成績を残すことによってエイトマンとなったのも、共通している。島田誠に片岡篤史、そして金子誠から西川遥輝へ‥。はたして西川は由緒あるこの背番号を、先代たちのように「自分色」に染めあげることができるだろうか。

ブログランキング・にほんブログ村へ



posted by 羽夢 at 10:08| Comment(0) | TrackBack(0) | FSコラム | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年11月17日

【海峡を越えたホームラン】 -ノンフィクションを直視せよ-

「光と影」という今年9月放送されたドキュメンタリー番組に、日ハム・斎藤佑樹(26)が出演、番組の中で取りあげられた。


シーズン中、あるいは“現役中”であるのにも関わらず‥といった意見もわりと多かったようだが、それについては私自身は問題ないと思う。ただ、残念ながら肝心の内容が今ひとつだった。田中将大の話や高校時代の栄光---これまで散々語りつくされてきた事柄を、またほじくり返される。

右肩関節唇損傷の重傷から2シーズンぶりの白星をあげた「奇跡の道のり」らしきものにスポットを当ててくれると思っていた私としては、正直ガッカリな内容であった。仮に聞き手があのような著名人でなければ、斎藤だって怒っていたかもしれない。“持ってる”なんて『言わなきゃ良かったですね』と苦笑しながら口にしていた斎藤‥。結局、制作側が引き出したかったのは彼からのそんな類の言葉だ。


関川夏央著【海峡を越えたホームラン】で描かれる「光と影」具合はもっと凄まじい。KBO(韓国球界)黎明期にいた、数人の日本人選手を追ったノンフィクション本であるが、本の中に福士敬章(ふくし・ひろあき)という選手が登場してくる。韓国名、張明夫。以前は広島カープに在籍し、二桁勝利をあげた経験もある彼は、当然のように韓国の選手の格のちがいを見せつけて渡韓初年度から30勝。しかし、2年後には25敗という(2014年現在でもともにKBO記録)、これまた信じられないような成績を残す。

この“落差”もさることながら、「文庫版あとがき」で触れられている福士の生活ぶりは更にショッキングだった。まがりなりにも韓国でスーパースターであった彼が、電話代も払えぬほど晩年は生活に困窮していたのだという。本書では二軍の投手コーチに就任するところで物語は幕を閉じ、未来ある形で終えてはいるけれども、数年後に日本で亡くなった。




ハムOBでもある、宇田東植のエピソードも多数。宇田氏はヘテ・タイガースに所属し、一年目から韓国一に貢献した。日本での解説者時代、いかにも温厚そうな語り口が印象的だったが、実際には相当熱いヒトであったようだ。その宇田氏が「ブチ切れ」してしまった、ある事件。シーズン中でありながら日本に帰国する“タブー”を冒したのは、二年目の春...

福士、宇田両投手より一年あとに韓国へやってきた石山一秀。飯山裕志がプロ13年目で初本塁打を放った際に、しきりにこの名前を耳にした(石山氏は同14年目で初)。異国の地で苦闘する日本人選手の話が続くなか、石山の「家族愛」についての項は、本書では決して多くはない“光”といっていいだろう。‥ちなみに著者によると彼は頭も“光って”いたそうだ。


国がちがうとはいえ、野球界でこれほど生々しい実録本を読んだのは初めて。野球そのものにはかんしては明るくないと云っている著者が、“野球選手”としてではなく、特異な環境に身を置く彼らを、ひとりの人間として追っていたからだと思う。だから選手の方も心を割って話してくれたのかも知れない。

野球に精通している作家たちが書くそれとは明らかにテイストが違っていた。まさに「ヒューマンドキュメント」と呼ぶに相応しい一冊。


ブログランキング・にほんブログ村へ

posted by 羽夢 at 19:47| Comment(2) | TrackBack(0) | FSコラム | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年11月13日

「球界カミ事情」

岩手県で新球団が設立されるらしい。その名も三陸鉄道キットDreams

現役メジャーの岩隈久志をGMに招聘したことよりも、チームマスコットとして、バッファローマンを起用するプランには仰天した。なぜなら彼は漫画「キン肉マン」に登場してくる悪魔超人の「代表格」として、キン肉マンの前に立ちはだかった“悪役”のひとりだったからである。




のちに味方となるものの、筆者は彼にあまり良い印象を抱いていない。キン肉マンを裏切ってモンゴルマンとコンビを組んだり、王位継承編でも仲間にはならなかった。もちろん彼とてやむにやまれぬ事情があったわけだけど、「肝心なところで使えないヤツ」 ‥そんな印象を拭えずにいた肉ファンも、少なからずいたのではないか。

見ためだって、子供から愛されるような風貌ではない。可愛さでいえば、いっそキン骨マンの方が愛きょうも兼ね備えていていいと思うのだが、Dreamsはバッファローマン最大の武器である「角」に目をつけたそうだ。岩手の特産品である短角牛にちなんだもの。‥そういえばあの角がキン肉マンの腕に埋め込まれたりしたこともあったっけ。

“普段”彼は往時の石立鉄男よろしくな、長髪アフロヘアーをしているのだが、実はこれが「ズラ」だった‥というのはファンの間でも有名な話。禿げているのか剃っているのかは判らないけれど、髪がなくなったバッファローマンはさらに威圧感たっぷりなのだ。当時集めていた「キンケシ」を今も所持しているので雰囲気だけでもつかえめてもらえたら、これ幸いである。


buffrow.jpg

しかしながら、この手の“薄毛な選手”というのも昨今ずいぶんと減った。「生育環境」が以前よりも良くなったのだろうか。一昔前は各チームにひとりくらいは必ずいたような気がする。日ハム・H瀬T朗、近鉄・S野S紀、西武・W辺久N...

でも彼らはそれを包み隠さずに、なにか自分のトレードマークにさえしていたような印象も受けた。少し遡ってロッテにいた倉持明氏は現役時代にカツラCMの出演経験もある。おかげで筆者は氏の薄かった時代を目にしたことはないが、娘の明日香をみるたび、「オンナで生まれてきて良かったなぁ」と想うときもある。

現役のハムの選手はみんなフッサフッサだ。“らしき”人も現時点は一人も思い当たらない。過去になら疑念を持った選手はいる。一頃、外国人選手の間でスキンヘッドが流行し、一様に頭をきれいに丸めていたことがあった。ブルックスとウィルソン、シュールストロムにフランクリン‥‥。もちろん単なるオシャレであった可能性は高いけれど、もしかしたらこの中に「隠れバッファローマン」がいた!?


外国人バナシで思い出したが、ハムが新助っ人を獲得した模様。ブランドン・レアード内野手。メジャー通算6本塁打って、凄いのかそうでないのか釈然としない立ち位置であるが(笑)、3Aではそこそこの成績を残していたそう。まあ前述のウィルソンもMLB通算2本塁打でありながら、日本で2度もキングを獲得したような打者だったから、こればかりはやってみなければ判らない。彼を目にする機会があったら、ついでに髪型にも気にしておこう。


ブログランキング・にほんブログ村へ

posted by 羽夢 at 10:07| Comment(0) | TrackBack(0) | FSコラム | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年11月11日

「明日も見てくれるかな」

先日、しめやかに誕生日を迎えた。私より少し前の今月2日、女優・深田恭子も32歳となった。HIVウイルスに感染してしまう女子高生役を演じた「神様、もう少しだけ」をリアルタイムで視聴してきた身にとって、嬢とそんな歳が変わらなかったのは少し意外にも思えた。

当時は映画「タイタニック」が大流行。私も『ディカプリオみたいにして下さい』と、真顔で美容師にオーダーした憶えがある。今振り返ってみると、とんだ失笑モノだ。“若さ”とは(青さ?)とは怖いもの知らず‥。でも若いって、すばらしい。


2014年の芸能面でいうと「笑っていいとも!」の終了も、私の中では大きなトピックだった。番組が好きというより、正確には司会のタモリ氏のファンであって、氏の姿を拝見できる機会が激減してしまうのが残念でならなかった。どうして早稲田の門をくぐった人物には、こうも魅力的なヒトが多いのだろう。

名物コーナーの「テレフォンショッキング」に出演して“タモる”ことを幼少時から夢みてきた。しかし果たせぬまま、32年でいいともの歴史は幕を閉じた。こんなふうになるんだったら素人参加型企画でもなんでもいいから、近くで「タモリの匂い」を嗅いでおくべきだった‥。

同番組でタモリ氏の「決めゼリフ」といえば、明日も見てくれるかな?であるが、『来年も居てくれるかな?』の問いに、実に清々しく“いいとも”の形で応えてくれたのが日ハム・宮西尚生(29)。

自分をここまでにしてくれた球団に対して恩義を感じていたことが残留の決め手となったそうだ。こういった「男気」ある選手も、近年ではなかなか珍しい。満身創痍の状態で臨んだCSでの熱投も記憶に新しく、残ってくれてこちらの方こそ感謝の想いでいっぱいである。


入団から7シーズン連続で50試合以上に登板。ここ数年はややエンジンのかかりが遅く、春先に打ちこまれてしまうシーンが多かった。それでもきちっと持ち直してくる。連日ブルペン待機の過酷な中継ぎ稼業で、彼のように毎年安定した成績を残し続けている投手は、少なくともハムではお目にかかったことはない。球団史の名を残すサウスポー。以前触れたこともあったが、やはり宮西こそ「最強左腕」の称号を与えるに相応しい。

戦況に応じて背番号「25」が出番を窺う。そして、さも当たり前のように打者を牛耳ってベンチに帰ってくる。もはや「日常的」に繰り広げられていた光景を、来シーズンも継続して拝めるのだと思うと、宮西の男気ある決断こそが、チームにとって今オフ一番のプラス材料と成り得たのかも知れない。

2015年もフル回転してくれるはずの彼が、これまで監督から「いってくれるか?」の指令に 『いいとも!』 と応えたことは‥さすがにないだろうけれど。


ブログランキング・にほんブログ村へ

posted by 羽夢 at 21:11| Comment(0) | TrackBack(0) | FSコラム | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年11月08日

「誰か私を」

2014年を振り返ってみて、胸に去来するもの...


まず今年は自然の猛威の恐ろしさを、あらためて身に染みた。記録的な大雪に季節外れの雹、山は流され、怒って爆発もした。これらを前にして抵抗すらできない我々人間は、やはり、地球上においてちっぽけな存在であったことを自覚させられる。


プロ野球と併せて嗜好分野のひとつである、「芸能」に目を向けてみよう。【明日、ママがいない】というドラマが物議を醸していた。児童養護施設にいる子供たちを邪険に扱う職員の描写が問題視され、苦情が殺到。一時は放送休止寸前のところまで追い込まれた。‥だいぶ昔の出来事のように感じるが、今年1月からのクールで放送されていた、通称“明日ママ”。

このドラマの主題歌にもなった【誰か私を】(唄:コトリンゴ)には、こういった歌詞がある。


あなたの代わりは他にもいるよ
破れたポケットを縫い直したら 強くなった気でいた
でも勘違いで 言いたいことが何一つ 言えない自分になっていたよ

でも誰か私を 誰か私を
そっと愛してはくれませんか



久々に聴いていたら、なんだか先日“決別”会見をした大引啓次を思い出した。ここは少し、彼側の立場になって物事を考えてみる。

‥それこそ今まで言えなく溜めこんできたものを、あの場で一気に吐き出してしまったのではないか。相当な覚悟だ。彼が口にした言葉を真に受け止めるのなら、我々には推し量ることのできない、何かよほどのことがあったに違いない。


“いつもの”誠実そうなギャップと相まって面食らい、非難した人も結構いたようだけれど、一方で同情したい自分もいる。誰だって正当に評価してくれるところに行きたい。だから今回の件について云えるのは、ただひとつ。

大引も人の子であったということだ。「神の子」などでは決してなく---


人格者だの、リーダーだの、私も含めどこか「神格化」させていたのだが、彼は至極ヒトらしい決断をした。当然それに対して口を挟む余地はない。だが、やはりファン心理とすると彼から“不満”とも“愚痴”とも取れる発言は耳にしたくなかったのだろう。こちらも大いに理解はできる。


『必要とされていない』 現場レベルではたしかにそう感じていたのかもしれない。

でも、短い期間でも“ビッキー”を愛している北海道のファンは大勢いた---

球団というかチームに対して釈然としない想いはあったろうが、その「事実」だけは、他球団に行っても胸に留めておいてほしい。




ブログランキング・にほんブログ村へ

ラベル:大引啓次
posted by 羽夢 at 09:28| Comment(2) | TrackBack(0) | FSコラム | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年11月05日

ストーブリーグ戦線異常あり

稲葉篤紀の引退試合に、し烈を極めたクライマックスシリーズ、さらにドラフト会議がありと、10月は慌ただしく過ごした。CS敗退後はしばらく脱力状態となっていたが、最近になり「有原航平」の交渉権を獲得した歓びがジンワリと込み上げてきた。

‥おもえばちょうど4年に一度くらいの間隔で“早大経由”の投手がハムにやってくる。4年一度ということは、その投手と入れ替わる形で早稲田へ入学したことになる。有原君の前が斎藤佑樹。さらに遡って宮本賢‥‥。彼は在学中に早実時代の斎藤に投球フォームを教えていた、なんて“ドラマ”もあった。

早大からは江尻慎太郎もいた。あの横手から150キロ超の剛速球。右打者には脅威だったろう。そんな江尻も先日、ソフトバンク球団から戦力外通告を受けた。見渡すとほぼ同時期に活躍していた八木智哉や高橋信二、岡島秀樹あたりの名前も確認できる。

一軍出場がほとんどなかった自軍選手よりも、全盛期を知る彼らに対しての方が、どうしたって“愛着心”はある。‥他球団の選手の進退問題にも一々憂うつな思いをさせられるこの時期は、つらい。


その点、新天地で野球することを望み、なおかつ余所から『うちでやらないか?』と、声をかけてもらえる選手を本当に幸せだ。そういった選手の多くは現在の環境に不満があるのではなく、おそらく自分をより高く買ってくれるところであったり、「もう一度0から勝負してみたい」などの理由が大半を占めているのだと思う。FAは選手が自らの手でつかんだ権利であるし、それはおおいに活用すべき---


ハムの選手も今オフはずいぶんと市場を賑やかにしている。宮西尚生に小谷野栄一、それから大引啓次。みな来季も必要な戦力であることに変わりはない。もちろん出ていってほしくはないが、小谷野と宮西に関していえば、本人が移籍を望むなら、それも致し方ないと感じるときもある。両選手は数度の優勝に多大な貢献をしてくれた。ハムからFAなり、ポスティング移籍した選手は過去皆そうしてきた。だから、チームを離れても愛され続ける。

しかし大引はどうだ。「糸井を出してまで獲得したのだから」等、そんな無意味なことを云うつもりない。ずっとハムに居ろとも云わない。いや、云えない。要はまだ「時期尚早」ではないかということを云いたいのだ。在籍した2年間、チームは6位→3位と、今までの栄光をみれば低迷した。そんなときに出ていっていいのか---


幾分感情的になってしまったが、彼は今季キャプテンに就任した。だからせめてもう一年‥‥若手主体となるチームを背中で引っ張っていってもらいたいのだ。裏返せば今のチームでその役割を担えるのは、大引しかいないということ。有形無形な何かを残してほしい。このままでは「ハム・大引」の記憶が経年につれ、かすんでいく。そして、それを何よりもいちばん怖れている。

ブログランキング・にほんブログ村へ

ラベル:大引啓次
posted by 羽夢 at 10:08| Comment(2) | TrackBack(0) | FSコラム | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年11月04日

【動物の値段】 -ノンフィクションを直視せよ-

来季から海を渡る可能性もある、オリックスの金子千尋には一体いくらの“値”がつくのか。日ハムにドラフト1位された有原航平には確実に、上限額いっぱいの1億円前後の契約金が支払われることだろう。

ヒトに値段がつく--- いってみれば「人身売買」の世界である。


ところで動物たちもかなり高額で取引されているのはご存じだろうか。一般家庭向けに流通している犬や猫ももちろんそうなのだが、動物園や水族館で飼育している希少動物となると、我々には到底手が出せないような金額になる。

現地で動物を調達し、動物園側らと交渉。仲介の役割を担っているのが「動物商」と呼ばれる人たち。その動物商でもある白輪剛史(しらわ・つよし)氏が上梓した【動物の値段】という本が実に愉快だった。




本書によるとシャチ1頭の金額が1億円。まさに、有原級...

さすがはオーシャンキングである。筆者を1億で買ってくれる企業など、おそらくどこにもないであろう。別に卑下しているわけではないが、なんだか自分のちっぽけさを痛切に思い知らされた気分。ちなみに金と設備さえ整っていれば、一般のご家庭でもシャチを飼うことができるそうだ。

飼育方法、またそれに当たってかならず抑えておかなければならない知識。以外にも動物にまつわるうんちくなどが、ユニークな文章で綴られている。せっかくだから日ハムのマスコットでもある「熊」をひとつ例にとってあげてみよう。


ツキノワグマのお値段は30万円也。意外と手頃である。だが可愛らしい顔に似合わず、彼らは猛獣なので各都道府県知事に飼育許可をもらわないといけない。それから冬は冬眠をする。3カ月間くらい会えなくなるが、辛抱しよう。

飼うまでいかなくても、山中でクマに出くわしてしまうケースが昨今多い。その対処法もなかなか興味深く、まず『死んだふりは間違ってもしてはいけない』。これは抜群の臭覚・聴覚によって簡単に見破られてしまうのだそう。

『背中を向けて逃げてはいけない』。クマは逃げるものを追いかける習性があるのと、仮にそうしても100メートル7秒の快速で、たちまち追いつかれてしまう。たとえウサイン・ボルトでも逃げ切ることは不可能なのだ。よくよく考えてみたら12球団マスコット界1の俊足を誇るハムのBB氏は、それを忠実に?再現していたことになる。

良策は大声を出すなどしてクマを驚かせること、らしい。そういえば遭遇した際に、ご婦人の連れていた犬が吠えて、クマを追っ払ったというニュースが少し前にあった。‥なるほど。皆さんも“リアルBB”にはくれぐれもご注意を。


≪参考≫
忠犬お手柄、クマ追い払う 金沢で飼い主と散歩中 ※日本経済新聞


ブログランキング・にほんブログ村へ

ラベル:白輪剛史
posted by 羽夢 at 10:07| Comment(0) | TrackBack(0) | FSコラム | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年10月30日

ゆくる人 -2014- vol.2

ネットが騒然としていた。


その日、活躍をした市川友也の妻、さやかさんが映し出されたとき。大勢の男たちの“狂喜”な声が書き連なっていた。『奥さん綺麗でえぇなぁ』 『美人すぎw』etc...

試合終了後に何度も該当箇所をリプレイした。ユニフォームを着させられた子供を抱いて、フィールドにいる夫・友也を笑顔で見守っているシーン。

私も仰天した。なぜなら一般人女性という情報を、事前に知っていたからだ。小谷野栄一や稲葉篤紀らの「元モデル妻」などではない。訊けば看護師をしていた女性。あれほどまでに可憐な乙女が“一般社会”にもいらしたとは‥。出逢うべくしてふたりは出逢った。きっとそういう「運命」だったのだろう。


人の「運命」とは、すでに決めれているのだそうだ。人はそのレールの上を沿って、人生を歩んでいく。決して抗うことができないもの。したがって『自らの手で切り拓く』といった類の言葉は、本当は滑稽だ。筆者が絶世の美女と知り合えずに独身でいるのも、こうして今、市川の嫁と運命論を語っているのも、すべてベートーベン氏の交響曲第5番‥‥。ただ、それをすべて受け入れられるようになると、人は日々を愉しく生きられる。


プロ入り前、どこにも所属せずに「フリーター選手」と揶揄されていた城石憲之が、日ハムからドラフト指名を受けて、のちに誰もが羨む美人アナウンサーと結ばれたのも“決定事項”であったのだ。そしてプロの門を叩いたその場所へ、ふたたび帰ってくることも...

まだ公式発表はされていないが、二軍コーチでの「ハム復帰」が濃厚であるようだ。第3者のファンとすれば、本当に惜しいことをしたと思う。あまりにも短すぎた在籍期間。これから一軍の舞台に羽ばたいていく、まさにその最中でのトレードだった。件のトレードで優秀な選手を見返りとして獲得はしたのだけれど、城石には他の誰も持ち合わせていない、最高の武器があったのだ。「顔」である。


今でいうイケメン。とにかく、それまで目にしたこともなかったくらい、男前な選手だった。彼が大橋未歩のハートを射止めたのも、致し方ないというか、他者すら納得せざるを得ない。紺田や金子といった正統派路線のイケメンたちは数多くいた。でも分類するとしたら彼はそこではない。しいて云えばダルビッシュのような一見ワイルドな感じでありながら、どこか「甘さ」も併せもった風貌。生まれ変わったら今度は私も城石みたいな顔になって、運命に身を委ねたい...


noriyuki shiroishi
@GUIDEBOOK.1998

指導者としての帰還。奥様ともども鎌ヶ谷で?お待ち申しあげております。


ブログランキング・にほんブログ村へ

posted by 羽夢 at 12:30| Comment(0) | TrackBack(0) | FSコラム | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年10月28日

ゆくる人 -2014-

二軍の試合を観に行った日のこと...


そこのブルペンはむき出しになっていてボールの威力、変化球のキレといったものはもちろん、選手の表情や息づかいまで“こちら側”によく伝わってくる。私も好きなその場所で、投球練習をしていたあるハムの若手投手の観察をしていると、幾度か目が合った。

当日知り合いでも来ていたのか、なにやらキョロキョロとしている。もしかしたら私のような中年に間近で凝視されて鬱陶しく思っていたのか‥真相は定かではない。ただいえるのは、「集中」できていないのだけは明白であった。

対象的に直後に姿を現した河野秀数は、約18メートル先の捕手以外には目もくれず、黙々と剛球を投げ込んでいた。練習に取り組む姿勢、心構え---。在籍期間が意外にも短かったのは、あるいはそういった部分も加味されていたのかも知れない。その選手は今オフ、球団から自由契約を公示された。


昨年あたりからファームでは不思議と、一軍でも活躍経験のある多田野数人が登板する日によく出くわした。タダノ絡みの話をすると必ずといってほどネタにされる、いわば「代名詞」的なあの超スローボール。

筆者が観たかぎりでは、二軍での試合では一度も投じられなかった。おそらく多田野の中ではハッキリとしていたのだろう。『あの超遅球は観客に魅せるもの』。打者を打ち取るためではなく、あくまでお客さんを喜ばせるための手段、“持ち球”のひとつであった‥。そう考えてみると彼こそがもっとも「プロらしい」投手であったと、いえなくもない。

緩んだ腕からボールが離され「フワっ」と浮き上がった、ほんの数秒。スタンドから沸き起こる、あの観客のどよめきが、なんとも云えなかった。『チームは負けた。でも多田野のスローボールを拝めてよかった』 そんなふうに満足して帰路についた人も結構いたのではないか。ストライクゾーン近辺に遅球をコントロールできる技術は、もはや「芸術」の域に達している。


かつてのようなミラクルが起きないかぎり、少なくともハムでプレーする彼はもう見れない。しかし、芸術的なボールを拝めればどのユニフォームを着ていようと、どこのリーグであろうと構わない。とにかくそこに、多田野が居ればいい---。今、多田野の現役生活を阻んでしまうことは球界全体の損失だ。


おそらく本人が思っている以上に、ハムファンは貴方のことが大好きだった。
いつの日か、かならず「再会」しよう。

ブログランキング・にほんブログ村へ

ラベル:多田野数人
posted by 羽夢 at 09:45| Comment(0) | TrackBack(0) | FSコラム | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年10月26日

【スカウト】 -ノンフィクションを直視せよ-

中島卓也は近来稀にみる「最高傑作」であったかもしれない...


ほとんど無名に近かった福岡工業高時代。プロチームから彼の元へ届けられた調査書は、たったの1球団。※1 その球団こそがハムだった。今や正二塁手となった中島を見出したのが、岩井隆之スカウト。岩井氏からしてみれば、まさに“冥利”に尽きる獲得劇であったといえよう。

昨年のドラフト時、「スカウト」という職種がにわかに脚光を浴びる。九州共立大の大瀬良大地に密着していた田村恵スカウトがクジを引き当てたときだ。あの感激な表情は記憶に新しいところだが、スカウトとは普段どのような活動をしているのだろう---。好奇心が湧いた。


関連書物をあさっているうちに、タイトルがそのままズバリの「スカウト」に出合う。作家の後藤正治氏が3年間にわたり、『スカウトの神様』と謳われた木庭教(きにわ・さとし)氏に同行して書きあげた本。この書物には驚愕した...




裏表紙にはこう記してある。

広島カープの黄金時代を演出し、のち大洋、オリックス、日ハムに大器を送りだした男、木庭教。才能ある選手を求め、四十年にわたって日本全国を歩き回ったその足跡は、そのまま戦後のプロ野球史である。球界を支える≪影の男たち≫=スカウトの哀歓にスポットライトをあてた傑作ノンフィクション


『カープの黄金時代を演出』に嘘偽りない。本を読み進めていけば、それがたしかな“事実”であったことがよく判る。衣笠祥雄、池谷公二郎、高橋慶彦、正田耕三、川口和久、大野豊‥‥。彼らは木庭氏が担当した選手たちで、いずれもアマチュア時代に特別注目をされていたわけでもない。まずその「眼力」に驚かされた。

上記の選手であれば川口のは「ドラフト裏話」、大野豊のプロ入りにまつわるエピソードの特異性、正田や長嶋清幸への「交渉術」もたいへん興味深いものであった。

手がけた選手がすべてプロの世界で成功したのか、といえばもちろんそんなことはなく、芽が出ずにひっそりと球界から離れていった選手の話もある。『スカウト人生で最大の失敗』と云いきった投手がいたり、個人的には箕島高から入った“ドライチ”、杉本正志の項が印象に残っている。


スカウト人生のうちの3/4を広島で過ごしたので、自ずとその時代の話は多くなるが「紹介文」にもある通り、晩年はハムで選手発掘にあたった。当時の上田利治監督から頼まれたのだ。著者が木庭氏に同行したのはちょうどこの期間。したがって1995年から1997年までの間に紙上を賑わせていたアマチュア選手の名が数多く登場してくる。

南京都の斉藤和巳(→ダイエー)や東京学館の石井弘寿(→ヤクルト)を重点的にマークしていた話。チームの補強ポイントと合致せずに指名は見送られたのだが、のちのプロでの活躍をみれば何ともハムにとって惜しまれる話だ。

それでも目をつけていた選手がたとえ他チームであっても成績を残してくれれば、スカウトは嬉しいと感じる。自分の目に狂いがなかったことを立証できるからだ。オリックスで担当した牧野塁がプロ初勝利をあげた際は、傍にいたスカウトたち全員で木庭氏を祝福していたエピソードは泣ける。


ドラフトは数年経ってからでないと本当の評価は判らないといわれる。本書がまさに十数年前のアマチュア選手について触れているため、「真実」が判ってしまうのが良くも、少し物悲しくもある。

たとえば今でも現役でいる福留孝介、能見篤史(ともに阪神)の高校時代のときの見方は極めて“その後”に当てはめられるものだったし、巨人・近鉄の小野仁や中日にいた幕田賢治への、いささか「負」の見解も、これまた符合している。木庭氏の『神』たる所以が、なんとなくだけど判るような気もした。


‥氏は2008年に81歳で他界。ハムで遺してくれた最大の“ヒット作”であり、現代版「中島卓也」は、同じく中央球界ではまったくの無名といってよかった捕手の高橋信二か。岡山の津山工業へは視察にも行った。この度オリックスをプロ二度目の自由契約となったとか。だんだん少なくなってきている「スカウトの神」に見込まれた選手。まだまだ天国にいる“恩人”を喜ばせてあげてほしい。

※1.週刊 ベースボール 2014年 10/27号より

ブログランキング・にほんブログ村へ

posted by 羽夢 at 23:33| Comment(0) | TrackBack(0) | FSコラム | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年10月24日

徒然なるままに -ハムドラ2014-

「その年の“ナンバー1”選手を獲る」 という姿勢がたまらなく好きだ。実にマニア心をくすぐられる。ハムの、こうしたドラフトと向き合う姿勢こそが強いチームをつくり、ますます魅力的なチームを形成さす。ダルビッシュ‥中田‥斎藤佑‥大谷。どれも野球好きを心底ワクワクとさせるような連中ばかりだ。

逆指名制度が撤廃されたのもハムにとって味方したが、単に「クジ運」がよくなったのも大きい。今でこそソレがあるような球団として持てはやされているけれど、ほんの数年前まではまったくといっていいほど抽選に勝てなかった。

陽仲壽(現・岱鋼)の頃からだろうか。ホークス志望だった陽青年をすったもんだの末に引き当てた2005年。いや、厳密にいえばクジではないながらも、それまでの弱腰だった姿勢から一転して、須永英輝を強行指名しにいった年からかも知れない。「意識」を変えたことで流れが変わり、徐々に運もハムを味方するようになった...


今年のドラフトのナンバー1が有原航平なら、『安楽指名』を豪語していた私はナンバー1ペテン師だろう。有原で“カモフラージュ”し、てっきり安樂智大を指名しにいくとばかり思っていたら、まさか正攻法でくるとは(笑)。しかもその有原を引き当てるといった、津田社長に強運ぶりにまたしても驚かされた。本当にまさか、まさかの連続であった。

安樂でないと判った直後はさすがにガッカリもしたけれど、それも社長渾身のガッツポーズですぐに吹き飛んだ。何しろ大学球界随一の右腕として呼び声高い、あの有原である。斎藤佑樹と入れ替わりで早稲田に入学した彼もまた、北海道へやってくることになるなんて夢にも思わなかった。社長及び、クジ引きを辞退してくれた栗山さんに、あらためて御礼申し上げたい。



社長にまで上りつめる男はやっぱり、もってる?


事前に名を挙げていた選手がことごとく指名されなかったおかげで、ますます私の“ペテンぶり”を浮き彫りとさせる形になったが、それはいい。ただ、白村明弘(2013年D6)のようにプロで“復活”した好例があるだけに、島袋投手を指名しなかったのだけ、いささか悔やまれた。

有原以外に目を向けると、ほぼ満点に近いのではないか。ブログでは触れなかったが、横浜高の浅間大基(3位)、高濱祐仁(7位)はもちろん知っていた。特に高濱君がこの順位まで残っていたのは、有原獲得並みに幸運であったとしか云いようがない。ともに強打を誇る選手。「ハマ高コンビ」として売り出していくのも面白そうだ。


九州国際大付属高の捕手、清水優心が2位指名。今年高校から入った石川亮という有望株がいるだけに、当初こそ懐疑的であったが、詳しく調べてみるとこれがなかなかに良い。強肩に加え、打撃にも定評があるという。ちなみに優しい心と書いて「ゆうし」。

4位の石川直也(山形中央)と6位の立田将太(大和広陵)は「素材型」であろうか。石川君は身長190センチを越す長身の右腕で、立田君は甲子園までメジャー球団のスカウトが視察に訪れたそうだ。最速149キロの直球が魅力なのと、いかにも気が強そうな顔は案外プロで大成するタイプなのかも。


2位以下では唯一高校生ではない、瀬川隼郎(室蘭シャークス)が5位。来季に向けて手薄な左投手をどうしても欲しかっただけに、この指名を訊いてホッとした。28歳で子持ちのオールドルーキーとは、相当な覚悟を持ってプロの世界に飛び込んでくるのだろう。即戦力として期待したい。

8位・太田賢吾(川越工業)の指名は私にとって、ある意味「サプライズ」だった。長いこと川越に住んでいた経験があり、川越工業高のすぐ近くにある「丸広百貨店」には筆者もよく通っていた(笑)。過去にも同校からプロ入りした選手はいるが、プロの世界ではいずれも伸び悩んでしまった。太田君よ、「川工」の星となれ!

最後の指名となった愛知啓成高、佐藤正尭(さとう・まさたか)。寸評に【高校では遊撃手を務めていたが、ファイターズは捕手として評価している。強靱な身体と肩の強さは捕手として適性あり】※nikkansports.com とあった。本当に捕手として獲得したのであれば、清水君と併せて二枚加わることになる。

また【気持ちの強さ、野球に対する愚直な取り組みを担当スカウトは高く評価している】ともあり、人間性なども考慮したと見られるが、いわゆるスカウトの隠し玉的存在であったといってもいいだろう。どこか高橋信二(津山工)のときと同じ匂いがする。まあこの辺りについては、また後日語ろうかと思う。


それにしても久々の大量指名。疲れた(笑)。まだ入団が決まったわけではないけれど、とりあえず先に云っておこう。北海道日本ハムへようこそ!ファンも熱いし、若干名ペテン師のような中年のファンもいるけれど、温かく非常にアットホームな球団だ。あらたに加わる9選手の輝かしい未来を夢みて...


ブログランキング・にほんブログ村へ

posted by 羽夢 at 09:40| Comment(2) | TrackBack(1) | FSコラム | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年10月22日

さらなるドラフト話...

ゆうたー!たくやー!なるみー!パパがんばったよー!!


巨人にいた川相昌弘が子息たちの名をあげて、最後に壇上でそう“絶叫”していた。もう20年近く前の出来事だろうか‥。今でもよく憶えているのは、きっと隣で一緒に中継をみていた母親が『キモチワルイ』と云っていたからだ(苦笑)。当時、まだ幼子であったはずのその「たくや」君が、今年のドラフト候補生になっているという。

巨人といえば同じくOBである桑田真澄元投手の息子・真樹さん(桜美林大)も、プロ志望届を提出していた。リアルタイムで川相や桑田のプレーを観てきた者にとっては、隔世の感を抱かずにはいられなくなる。


「G」絡みついでにいうと、山崎章弘という選手がいた。控え野手であったが、筆者の記憶が正しければ1987年の西武との日本シリーズに出場していなかっただろうか。

のちに日ハムへトレード移籍する運びとなり、私のなかで完全に「山ア章弘」の名が完全にインプットされたわけだが、氏の息子・福也(さちや)君は現在明大の4年生でエース左腕。今年の有力な“ドライチ”候補となっている。川相・桑田両氏よりも幾分先に「父子鷹」が誕生するのは確実な状況だ。

個人的にも同じ埼玉・所沢市出身で、気になっている選手のひとりではある。なお、彼が通った向陽中はこの度、有名女優との熱愛が発覚した竹野内豊氏の母校という余談...


左腕で埼玉の学校に通っていた点では平成国際大・佐野泰雄君も一緒だ。彼には大いに注目している。和光高時代から速球派としてその名を轟かせ、ドラフト候補にも上がっていたが、進学。大学時代はほとんど見る機会がなかったけれど、4年経ってさらにスケールの大きい投手になった訊く。

宮西尚生の動向がどうなるか分からないハムにも是非獲得を目指してもらいたいが、なまじ有名投手になってしまったものだから、2巡目までには確実にどこかの球団が指名するのではないだろうか。


またちがった意味で気にしているのが、智弁学園の岡本和真君。同校OBである西川遥輝とタイプはまったく異なり、右打ちのスラッガー。ハムの補強ポイントと幾分異なっている可能性はあれど、彼が『日ハムファン』を公言していたのをみて、がぜん注目してしまった(笑)。ドラフトの上位候補でハムファンという選手も珍しい(実松以来?)。巨人や東北楽天が1位で行くようなことを匂わせているが、はたしてどうなるか。


いよいよ明日に迫った2014年度、運命のドラフト会議。仮に一巡で指名が重複すれば津田敏一社長が3年ぶりに大役に臨む予定だ。あらたに「仲間」となってくれる選手の誕生の瞬間を、今から心待ちにしている。


ブログランキング・にほんブログ村へ

posted by 羽夢 at 10:40| Comment(2) | TrackBack(0) | FSコラム | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年10月21日

最高な男たち‥

最後の最後までファンの目を釘付けにさせてくれたこと。感謝している。「結果」には満足していない。ただその「過程」はおおいに称賛すべきだ。初戦のサヨナラ負けは確かに痛かったけれど、逆に敗色濃厚だった5戦目は土壇場で試合をひっくり返している。王者を土俵際まで追いつめた粘りある戦いぶりは見事であったし、そんな選手たちを誇りにさえ思う。

ファイナル開幕前、苦手にしてきた福岡ソフトバンクを相手に『「ファイナリスト」として恥じない試合を』といったが、杞憂だった。途中までは半信半疑ながら、ひょっとしたら稲葉篤紀と金子誠を札幌ドームに連れて帰れるのでは‥最後は本気でそう思った。ペナントレースは優勝争いに絡めずに3位という、幾分不本意な形で終わったけれど、シーズン優勝チーム相手に“がっぷり四つ”と渡り合ったCSでのハムは本当に逞しくて、頼もしかった...


人間の欲とは尽きないもので、ここまできたら頂上決戦への切符を手にしたかったし、やはり、勝ちたかった想いは正直今でも消えない。でも、仕方ない‥。まだソフトバンクに力が及ばなかったということだ。しかし、大補強を敢行した相手に対し、ドラフト以外でハムは際立った補強はしていない。4番もエースも守護神も、みんな“自前”だ。

以外にも手塩にかけて育ててきた選手たちが今CSで躍動してくれた。中島卓にしろ近藤にしろ、鍵谷にしろ‥‥。育成に重きを置いた「無印軍団」が、巨大戦力に敢然と立ち向かい、互角の戦いを繰り広げる。敗退のなかにあっていくつもの光明をみれたのも確かだ。来シーズン以降の戦いに、今回得た貴重な経験がかならず活かされると思う。


これでハムにとっての2014シーズンが終わった。振り返ってみると、総じて今年はなにやら“愉しい”シーズンだった。開幕からのサヨナラ勝利にはじまり、最終的にタイトルホルダーが2人も誕生して、大谷翔平も快速球と豪打でずいぶんと球界全体を賑わせてくれた。そして、苦戦が予想されたCSファーストステージ突破‥‥。観ていても、書いていても、会社帰りに速報を覗くことも、愉しくてならなかった。

選手には1年の労をねぎらうと共に、心からの「ありがとう」の言葉を贈りたい。それと拙いながら本ブログに最後まで付き合ってくれた読者の方々へも心より感謝申し上げる。

ブログランキング・にほんブログ村へ

posted by 羽夢 at 09:44| Comment(0) | TrackBack(0) | FSコラム | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年10月20日

「進化」を遂げる男たち

代打で稲葉篤紀が登場してきたときは、球場内にまだどこか、“温かな”ものがあった。


終盤7回。4点をリードし、すでに勝ちパターンの継投に入っている。1塁に走者がいたとはいえ、すでにツーアウト。比較的落ち着いて観られる場面で、かつ「現役最終打席」となる可能性もあった男の姿を見届けられる‥‥そうした余裕も無論、選手にはなかっただろうが、相手側のファンの心理にはあったのかも知れない。

スタジアムの空気を一変させたのは稲葉ヒット後の、大野奨太だった。痛烈にセンターへ弾き返した打球。中堅手がダイビングキャッチを試みるがわずかに及ばず、2点タイムリー。ハムがにわかに反撃の狼煙を上あげた...


大野のバットから当たりが止まらない。おもえばファーストステージ初戦で大エース・金子千尋から技ありのタイムリーを右に放っていた。CS全体をとおして攻撃面での「口火」をきってくれたのが、彼だったのである。

同じ捕手の市川友也の台頭もあり、終盤の戦いに入ってからは心置きなく代えさせられる、稲葉らの“代打枠”。だが、今はその枠が消滅してしまった。もっともボールがみえている打者は中田でもなく、大野なのではないか。もうあとがなくなった試合で5打数4安打。凡退した打席のショートへのゴロも、しっかりととらえていた打球ではあった。背番号「2」が乗っている。


ソフトバンクに日本シリーズ進出王手をかけられ、負ければ今季の終焉を意味する、ファイナルS第5戦。試合後に栗山監督は『粘り強い日本ハムらしい戦い方』と評していたが、その戦いに終止符を打ったのが中島卓也。延長11回に訪れた2死満塁という局面---

【ただ、バットに当ててくれ。当てさせすれば何かが起きる】 そう願っていた私は彼に謝らなければならない。サファテの剛球を力強く、右へ運ぶ中島の姿はイメージできなかった。ハムの若手選手たちは、このしびれるような大舞台を機にして、ますます進化を遂げていっている。稲葉篤紀の『このチーム、これからどんなチームになっていくのかな。すごく楽しみ』※1 の言葉にもそれがよく表れていた。


「進化」といえば先発好投をした、大谷翔平にも触れなくてはなるまい。得意の速球だけに頼らず、3回以降は変化球を軸にした投球。技術的なものはともかくとして、ここにきて感じることは本当に「勝負師」の顔になった。心身両面で逞しさが一層増した。昨年までの大谷とはぜんぜん違う。私やハムファンだけにとどまらず、全国のプロ野球ファンにも彼の成長した姿を是非、日本シリーズでも観てもらいたい‥ と思うのだが、今はまだやめておこう。


文字どおり雌雄を決する運命の一戦。「稲葉さんと誠さんを北海道に連れて帰る」 選手たちの秘めた想いはみんなの願いでもある。健闘を祈る---

※1.球団公式サイト【ゲームレポート】より

ブログランキング・にほんブログ村へ

posted by 羽夢 at 09:33| Comment(0) | TrackBack(0) | FSコラム | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年10月18日

輝いた男たち

ヤフオク!ドームでかがやけ...


「なるほどそうきたか」 と、にたつきながら紫煙をくゆらせていた私。なんてことはない。東京ドーム限定チャンステーマでの“東京ドーム”の箇所をヤフオクドームと変えただけなのであるが、妙にシックリと収まる。ドームではないQVCとほっともっと神戸では使えない。同じ応援歌が京セラとヤフオクでも適用することが、今CSで判明した。


まさにそれがドームに木霊する最中であった。中田翔、史上初となるポストシーズン4戦連発。内寄りの直球をひっぱたいた打撃は、西の方の人の言い方をすれば「しばいた」。強烈な打球が左翼席中段へと吸い込まれていく---

CSが開幕する前、調子が良いようなことを口にしていたが、その「予見」はなるほど確かであった。しかし、ここまでの“爆発力”は今季のペナントレース中にもなかったのではないか。3試合連続の記録を持っていたR・バースやT・ウッズにも勝るとも劣らない、おおよそ日本人離れした一撃には、私も感嘆の声をあげるしかなかった。



パ・リーグTVに座布団一枚?


ヤフオクドームで輝いていたのは、中田だけでない。ついにあの男が目覚めた。ハムが誇るスピードスターにして台湾の英雄・陽岱鋼である。

初回の本塁打はいかにも彼らしいライナーで右方向へ。試合の流れを大きく左右した2打席目の本塁打は大きな弧を描きながらバックスクリーンへと叩きこんだ。状態がいいときの証。

それにしても前日まであれほどまでに不振にあえいでいたのに、ものの数時間のうちに陽のなかで一体何が起こったのだろう。誰もが予測できないことをしでかしてくれるのが、まあ陽の魅力であったりもするのだが。ただひとつだけ云えるのはこの男、一度当たりだしたら、もう誰も止められなくなる...


海の向こうではジャイアンツとロイヤルズがワールドシリーズに進出した。ワールドシリーズはともにワイルドカードから勝ち上がってきたチーム同士による対戦となるらしい。国内でも17日現在、阪神がリーグ優勝の巨人相手に3連勝をし、日本シリーズ進出に王手をかけている。メジャーリーグと同様なことが、はたして日本でも起こり得るのだろうか。

北海道移転後は巨人と中日、2度ずつ日本シリーズで対戦していたので、そろそろ別の人気チームと当たりたいと思っていた(笑)。阪神タイガースとなら大いに望むところである。一度は大観衆が見守る「野球の聖地」でプレイしてみたい---高校時代に甲子園に出場できなかった選手などは、特にそうした想いを強く抱いていることだろう。


‥とまぁ、ずいぶん気の早い話をしてしまったが、そんなことを“現実的”に思わせるくらい、猛烈な勢いを感じさせたファイナルシリーズ第3戦。ただ、向こうのアドバンテージを含めれば、所詮2勝2敗のタイになっただけである。本当に勝負はここから。一日でも長く、私に‥いや、我々ファンに幸福な夢をみさせてほしい。

ブログランキング・にほんブログ村へ

ラベル:陽岱鋼 中田翔
posted by 羽夢 at 09:29| Comment(0) | TrackBack(0) | FSコラム | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年10月17日

「札幌帰還」 その暁に見たいもの

ダメよ〜ダメダメ


このフレーズが2014年の流行語大賞“最有力候補”となっているらしい。
おもえば今年元旦に放送されていた番組でネタを見たときが、私にとっての初・日本エレキテル連合だったか。「衝撃度」でいえば、たしかに他に出演していた芸人たちの比ではなかった。でもまさか、これほどの“売れっ娘”になろうとは‥。あの時点では予想もしていなかった。

秋田美人よりも色白な「朱美」ちゃんが、実は金満オヤジの淋しさを紛らわしてくれるロボットであった‥‥そんなシュールなオチ。現代社会に蔓延る、なにか物悲しさのようなものを体現している。

やっぱり“生身”の人間の方がいい。誰だってそう思うだろう。しかし、以外で私が唯一「条件付き」で萌える対象が、この世の中に在る。萌えるなんて言葉も今日、あまり訊かれなくなったが、そんなことはどうでもいい。筆者が萌えて萌えまくるもの、それがポリー・ポラリスだ。私はこれを勝手に『姫』と名づけている...


ハムの勝利時、姫が札幌ドームの壇上で「ジンギスカン」を踊っているときが、いちばんヤバい。可愛くて可愛くて仕方なく、それこそ細貝オヤジのようにデレデレしながら眺めている。時おりスポンサーの人が映り込んで姫の姿を妨げようものなら、激怒しそうになる(笑)。姫の女の子×2した仕草とダンス‥‥これがハム好きリ・ア・ルオヤジにはたまらない。愛おしい。結婚しておくれ。


『ダメよ〜ダメダメ』
poley.poraris3.jpg


こう姫に艶っぽく拒絶されたら、潔く私は身を引こう...


が、しかし!姫の「ジンギスカン」をまだ今季中に拝めるかもしれない。ファイナルシリーズ第2戦、ハムが崖っぷちで踏みとどまった。

お立ち台に上がったのは、谷元圭介。3打点の中田でも、好救援をみせた鍵谷でもなく、玄人好みのなかなか渋い人選だったが、勝利へと導いてくれた最大の立役者は確かに谷元であった。4回の1死満塁の場面で修復不可能となる追加点を相手に与えていたなら、ハムの勝利はないに等しかった。

上位打線を3人で片づけた白村明弘はこの舞台を機に、来シーズンは本当に覚醒してくれるのではないか。クロッタ・増井も危なげのない完璧な投球をみせてくれた。


打者陣は中田翔以外はまだ本調子からは遠そうだけれど、左の森福から安打を放った西川遥輝に復調の気配。形はどうあれ、最後の2打席出塁できた陽岱鋼もあれで流れが変わってくれるのを期待したい。

「札幌帰還」まであと3勝‥‥。意外に遠い道のりである。連戦続きで疲労もピークを迎えている頃だと思うが、この時期に野球をできる悦びをかみしめながら、あともう少しだけ、選手たちには頑張っていただきたい。


ブログランキング・にほんブログ村へ

posted by 羽夢 at 09:34| Comment(0) | TrackBack(0) | FSコラム | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年10月15日

「ファイナリスト」

先日『「終わりよければすべてよし」となれるように』なんて話をしたけれど、実際にこんな試合を観させてもらえたのなら、2戦目は“負けても”よかったと思えてくる。負けてよかった‥は少し語弊があるかもしれないが、でもそれくらい、オリックスとのCS第3戦目は素晴らしい内容の試合であった。


正直何度もダメかと思った。チャンスはありながらも、例によってあと1本、もうひと押しができない‥。そういったときは投手陣になんとか踏ん張ってもらうしか道はない。息づまるような苦しい試合展開のなかで、2番手で登板した鍵谷陽平の投球に勇気をもらった。7回は圧巻の3者三振締め。強い気持ちが球にこもっていた。

そして8回の一死3塁。迎えるは相手の3、4番。文字どおり絶対絶命な局面で、窮地を救ってくれたのが、宮西尚生。強打者を前にしても怯むことなく、真っ向から勝負で挑んで連続三振に斬ってとった。万全なコンディションではないながら、気迫で放った「宮西の10球」‥‥。やはり、うちには彼がいなければダメなのだと、今回の三つの試合を通じてあらためて思い知らされた気分になる。


2戦目の試合を決めたのがオリックスの4番なら、ファイナル進出を決定づけたのもハムの4番打者・中田翔。「ホームランにはホームランで」と云わんばかりに、10回に決勝となる“劇弾”をバックスクリーン横に放りこんだ。そこに至るまでプロセスなんかどうでもいい。勝利に直結する一打を放つ者こそ、チームの4番打者。昨夜の君は最高にかっこよかった...


個々に目をむければ多少引っかかっている点もある。ひと際目を引くのが中田の前を打つ陽岱鋼の“絶不調”ぶり。3戦を通じて1安打‥。好機で凡退を繰り返すシーンもあった。陽が打たなければ得点力は大幅に落ちてしまう。第2の故郷・福岡の地で、ファイナルシリーズは息を吹き返すことができるだろうか。

台風の順延によって移動日なく、その福岡に乗り込むこととなった。不幸中の幸いにして、大阪からであればそれほど遠方ではないし、選手の負担も少なく済みそうだ。しかしファーストステージでの激闘で疲労もあり、またローテーションのやり繰りの観点からいっても、まちがいなくハムには不利な戦いになるであろう。“勢い”だけで勝ち進むのは、相当困難であることが予想される。

オリックスのときと同じように好勝負を、そして「ファイナリスト」として恥じない試合を、ソフトバンク相手にもしてほしい。私が心から望むのは、本当にただその一点だけだ。

ブログランキング・にほんブログ村へ

ラベル:宮西直樹 中田翔
posted by 羽夢 at 09:49| Comment(0) | TrackBack(0) | FSコラム | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年10月14日

勝者の「資格」 とは

ネットが荒れていた‥‥


というほど大袈裟なものでもないけれど、某ジャーナリストの書いた記事が多くの人の反発を招いていた。「勝ってはいけない1球団」と題された記事。要約すると、そのCS勝者に相応しくないとされるのが日ハムで、優勝争いもぜず、終始3位で落ち着いていたハムなんぞに勝たれたら困る‥そんな内容だった。最後は“文字数”の関係なのかなんなのか判らないけれど、2010年の千葉ロッテの例を挙げて、もう「下剋上」にも新鮮味がないとまで、云いきりやがった(苦笑)。

‥いや、1野球ファンとしての発想なら判らなくもない。フラットに物事をみれば、当然そういった考えに行きつくだろう。私とて、先のロッテ日本一のときは首をひねった。『せめて日シリ進出までにしておこうよ』 的な(笑)。


しかしだ。私のように無償でやってるブロガーならまだしも、まがりなりにも記事を書いて金銭を得ているライターが書く内容ではなかろうよ、ということ。球界のお偉いさんが決めたルールがそうさせたのであり、大衆の目に触れる場所(サイト)でハムに「資格」がないだのどうの云われる筋合いはない。せいぜい飲み屋での“愚痴”にとどめておくべきだ。

たしかに順位の推移だけをみれば、ずっと3位であり、それ以上にも以下にもならなかった。終盤楽天の追い上げにも苦しみながら、それでも栗山さんの選手起用をみていると、3位狙いなんかは微塵も頭になかったはずで、9月に入ってからも上にいくことだけを見続けてきた。‥そういったプロセスすらおそらく見ずに、3位ロードを“マイペースに”歩んできたなんて記されると、やはりハムファンの自分としては解せない気持ちになってしまう。

ハムを語る資格、しいては書く資格がないのはあんただ!と、心の中で私がそうつぶやいていたのは云うまでもない。


‥さて、台風の影響で1日順延となったファーストステージ。これが両球団にどんな影響を及ぼすのだろう。オリックス側としては前日4番打者が最高の場面で打って逆転勝ちし、その勢いのまま最終戦に臨みたかったか。逆にハムとすれば後を引きそうな敗戦の仕方をしたので、良い「リフレッシュ休暇」となったかもしれない。

いよいよ“負けたら終わり”の一発勝負。ともかく誰もが悔いの残らない戦いをしてきてほしい。

ブログランキング・にほんブログ村へ

posted by 羽夢 at 11:08| Comment(0) | TrackBack(0) | FSコラム | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年10月13日

美しき男

今年3月、上沢直之を間近でみる機会があった。


二軍の埼玉西武戦。メンズ雑誌にでも登場してきそうな色白で長身、そして細身な体型‥。ブルペン捕手に向かって変化球を交えながら一球一球、丁寧に投げ込んでいた姿を今でもよく憶えている。

球質がいかにも重そうだった。シーズン開幕後に『球速表示より速くみえる』といった趣意のコメントを、実際に打席に立ったことのある打者が口にしていた。あのときも私は素人目に、150キロ近く出ているのでは感じたくらいだから、打者の云わんとすることが、何となくだけど判る。

だが、当日の上沢は二軍の打者相手にメッタ打ちされてしまった。プロ入り以来2年間、一軍登板はなし。いくらキャンプ期間中に頭角を現してきたとはいえ、これまでファームで突出した成績を残したわけでもない。やはり、一軍レベルにはまだ達していないのか---


7ヶ月後、上沢が京セラドームのマウンドに上っていた。大事なCS第2戦を託された、栄えある先発投手として。位置づけとしては勝ち頭の大谷翔平に次ぐ、2番目の投手。3月の1軍当落線上にあった頃、私が、いや多くのファンだってこうした日が訪れるのを、誰も予想していなかっただろう。今季急成長を遂げたハムの若き右腕、上沢。半年前をおもえば「まさか」で臨んだ大舞台の場でも、彼の“美しさ”は不変であった。


しなやかで伸びのある直球、それと落差ある低めの変化球を軸に、5回まで走者をひとりも許さない“完全試合”。‥さすがに出来すぎで怖い気もしたけれど、元々相性の良いオリックス相手に投球が冴えわたっていた。

6回に四球絡みで失点。次の回も走者を残してイニングの途中で降板してしまったことは、本人も相当悔しかったに違いない。それでも先発投手として十分すぎるほどの役割を果たしてくれたのは、紛れもない事実である。勝たせてあげたかった...


試合は上沢の後を継いだ投手たちの乱調で、痛恨の逆転負けを喫してしまった。しかし、ありきたりな表現をすると、打者陣に「あともう1本」が出ていれば、十中八九勝てた試合だった。とりわけ代打・稲葉篤紀が放った執念のタイムリーのあと、一気に畳みかけていれば‥。

たしかに痛い敗戦だったが、一歩下がった目でみると、これほどの熱戦が繰り広げられるCSも近年珍しい。なんとか勝ち抜いて「終わりよければすべてよし」 そう解釈できるようになりたい。


≪関連≫
一歩ずつ、着々と
ブログランキング・にほんブログ村へ

ラベル:上沢直之
posted by 羽夢 at 10:35| Comment(0) | TrackBack(0) | FSコラム | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年10月11日

現在進行形 「ケンスケ」

一部で田中賢介の、ハム復帰報道があった。

少し気のはやい気もするけれど、個人的には大賛成である。来シーズンは稲葉・金子両ベテランが抜けるにあたり、2006年の日本一を知る選手がまた減ってしまう。ますます若手主体のチームとなっていくなかで、田中賢には「精神的支柱」な役割を担ってほしいという想いがあるからだ。しかし、そこでひとつの悩ましき問題が浮上してくる。

はて、どこのポジションを守らせれば良いのだろう---


彼が不在の間に中島卓也が急成長を遂げ、今季は二塁のレギュラーをつかみ取った。きょう11日に行われたクライマックスシリーズ初戦では絶妙なセーフティスクイズも決めてくれた。最近は打撃でもセンスのよさを見せ始めている。そう易々とポジションを譲るわけにはいかない。来シーズンも中島がセカンドの守備位置にいるのを、成長と苦労を見守ってきた多くのファンが、きっと望んでいるのだ。


今ハムにいるケンスケ、近藤健介。中島がヒーローになったCSで彼もまた、キラキラと輝いていた。『巧くなったなぁ』 と歓心し、実質今年から始めた三塁守備を、こんな短期間でしっかりとモノにしていたことに、あらためて驚かされた。大暴投を繰り返していたあの日々が、なんだか遠い昔の出来事に思える。

相手エース・金子千尋から左右に打ち分けて2安打。反撃への突破口を開いてくれたのも近藤だった。決勝スクイズの中島卓に、ポストシーズン初経験で勝利投手となった大谷翔平も含め、栗山政権となってそれぞれの道を拓いていった選手たちの躍動が目立った、CS初戦。

独特な緊張感を持つ短期決戦。あれだけの客が入った京セラドームをみたのは、少なくともハム戦では初めてだったが、雰囲気に飲まれなかった。むしろ飲まれたのは久々にCS進出を果たし、“初体験”となる選手が多かったオリックス側の方で、らしくないプレーが幾度かあった。

今季ハム戦自責点0だった佐藤達也が、押し出しで得点を献上‥。想像もしてなかったことが起きてしまう、短期決戦の怖さ。それは当然ハム側にも起こり得ることで、明日からもなお一層気を引き締めて臨んでもらいたいところだ。

目の前の試合に集中。だから私も(来るかもしれない)田中賢介の「ポジション問題」ついては、CSが終わってからジックリ悩むとしよう。


ブログランキング・にほんブログ村へ

posted by 羽夢 at 23:11| Comment(0) | TrackBack(0) | FSコラム | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

広告


この広告は60日以上更新がないブログに表示がされております。

以下のいずれかの方法で非表示にすることが可能です。

・記事の投稿、編集をおこなう
・マイブログの【設定】 > 【広告設定】 より、「60日間更新が無い場合」 の 「広告を表示しない」にチェックを入れて保存する。


×

この広告は180日以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。