2016年02月04日

元・球児から、あなたへ

やべえ、マジだったのかよ...


そんな、球界関係者からの声が聴こえてきそうだ。実際にクスリを使用していた、元スーパースター。本当に「マジ」だと分かっていたら、私だってあれを“ネタ”になんか、断じてしなかったのに。

彼を、信じていたのだ。明らかに「黒」そうに見えても、発端は所詮週刊誌に書かれていたこと。出鱈目に決まっている。何より当人がやっていないと、頑なに否定していたのだから。疑いたくなかった。だから、今はただ‥裏切られた思いが強い。


夜中に報道が出、職場へ出勤したら案の定、彼の話題で持ちきりであった。中に大の野球好きのオヤジがひとり居て、その人がちょっと興味深い見解を口にしていた。『警察は端から知っていたハズ。けど、あえて逮捕しなかった。いや‥できなかった』。

オヤジがいうには、つまり“向こう”にも「清原ファン」はたくさん存在し、できることなら逮捕なんかしたくない‥。彼は野球史に残る名選手だ。失望する高校・プロ野球ファンが全国に大勢いる。疑惑は疑惑のままで終わり、人々から忌まわしいあの記憶が、永遠に消え去ってくれるのが一番なんだ‥。

なのに、それなのに彼は“立ち直る”どころか、またクスリに手を出した。今度という今度は、もうウヤムヤにさせてしまうわけにはいかない。そうした人たちの想いにも、元スーパースターは裏切った---


むろん、そういった事実はあるはずなく、一連の報道で云われているように、ここまで“先延ばし”となった理由は、確固たる証拠がなかった、そのためだろう。‥ただ「できれば捕まえたくなかった」は、捜査関係者の間にも、たしかにあったのではないか。オヤジの言葉を聴いて、私は今、そんな思いも強めている。


単に「憧れ」では済まされない。同じ野球人のはしくれとして、同じ右打者のひとりとして、清原氏はまさに「雲の上の存在」だった。どうしたら、右バッターがあんなふうに、逆方向へホームランを打てるのか‥。それこそ芸術の域。ロッテ時代の落合博満を知らぬ筆者、右打者がライトにホームランを打てる技術を擁す選手を知ったのは、彼が最初である。

通算300号本塁打は西崎幸広から、やはり西武球場のライトスタンド最前列に、流し打った。クジ引きによって導かれた西武ライオンズ時代。ある意味では、当時の注目度の低いパ・リーグで本当に好きなようにやらせてもらい、その豊かな才能を開花させていたと思う。歯車が狂い始めたのは、幼年期から憧れていた巨人軍に入団してからという、筆舌に尽くしがたいアイロニカル...


俳優・沖田浩之が亡くなった際、武田鉄矢が故人に向けて送ったときの発言を、なんとなく思い出す。『今まで格好いい生き方してきた彼には、辛かったのかもしれない』。栄光に満ちた野球人生が一転し、巨人では多くの罵声や辛辣な言葉をファン・マスコミから投げられた。

しかし、だからといってクスリに手を染めるのではあまりに浅はかすぎる。彼のメンタル面のモロさは、ひょっとしたら一般の人以上であったのかもしれない。


せっかくのキャンプインの時期に、元プロ野球選手の悪しき報道が水を差した。プロ野球ファンを心底落胆させてしまった。‥現役時代、逆境にいてこそ抜群の勝負強さを発揮してきた清原和博は、ふたたび立ち上がってこれるのか。

状況的に考えて難しいのに変わりはないが、現在評論家活動も行っている江夏豊氏の例もある。まったく不可能‥とまでは云い切れないだろう。野球をするお子さんもいると訊く。罪をつぐない、表舞台に立てないとしても、あれだけのファンを魅了したスター。何らかの形で、野球というものに携わってくれたら...

輝いたあなたをずっと見てきた、元球児より。

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ラベル:清原和博
posted by 羽夢 at 13:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 野球雑記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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