若干皮肉めいた感じで、付き合っていた彼女に以前そう云われたことがある。「ブログなんか書いてたって、別にお金にならないんでしょ」そんな塩梅。あのときは『シュミ‥だから』と、当たり障りないよう無難に答えておいたが、本音はちがう。もちろんお金目的でもなければ、ネットごときで特段人気者になりたいわけでもない。真の理由は、「精神のバランス」を保っていた...
時おり壊れそうになる心を、執筆という行為によって救っていたのだ。日々の仕事で忙殺され、やり場のない嘆きや哀しみをブログでぶちまけるのでなく、ここでは“あえて”真逆な自分を創りあげる。そうすると「リアル」の自分も、不思議とそれに近づけた感覚があって、明るい気持ちになれた。
‥裏返せば、更新の頻度が高まっているときは“危うさ”を表すサインともなり得るのだが、今オフがまさにそれに当てはまろう。「肉親の死」‥‥実際、私は気がふれるほどに、心の中が乱れていた。
会社に休みを多めにしてもらうといった物理的な要素もあったにせよ、例年よりブログと向き合う時間が多かったのは、紛れもなくこのためだ。塞ぎがちになる私を「道重羽夢」という、もう一人の自分が救う構図‥‥。前向きな「羽夢」でいれたのは、リアルな感情を押し隠すためでもあった。
だからといってここに書かれているのは、フィクションではない。日ハムへの愛も含めて、すべて「真実」である。どんなことがあっても、私の心の中には忘れずにいつも、ハムが居た。今は亡き父も大ファンであったニッポンハムは、今回も私を助けてくれた。‥躍動する選手たちの姿に、どれだけ勇気づけられただろう。また、微力ながらも、それを伝えるための「羽夢」になっていたときの自分は、たとえ僅かな時間でも‥辛い現実を思わずにいられた。
先日知人から借り受けたDVD。岡田将生、広末涼子W主演の「想いのこし
この作品を見ていたら、今も隣に母親がいるような、そんな気がしてくる。大切な誰かを想う気持ちは、きっと永遠。こんなとき母親の方を想うのは父親とが男同士、気持ち悪いからとかではなくて、父とは野球の‥‥できたら日ハムの試合がある日がいい。勝った、負けたで一緒に「一喜一憂」できるのが父だから。
柄にもなく、少しシンミリとした内容になってしまったね。でも、これもきょうで最後。2016年はギャグも寒くてムダにポジティブで、バカみたいに愛とか恋とかばっか口にしている‥いつもの「羽夢」に、戻りたいと思う。4年ぶりのリーグ制覇を目指す日ハムも、ますます応援!今年一年間、このようなブログに付き合ってくれて、本当にありがとう---