2015年11月30日

「笑いと歓びは意図せぬところに」

普段わりと「無口」なほうなのだが、ブログなどでこうして性懲りもなく“ウケ”を狙おうとしているところを見ると、ニヒルな私にも『芸人の血が流れているんじゃないか』 時おりそう思うことがある。

現実社会でそれが活かされることはあまりないので、誰か代わりの人に表現をしてもらう手段、「放送作家」という道も、あるいはあったのかも知れない。‥もっとも、ここで大衆に“ウケられて”いるのかどうかさえ、実際かなり疑わしいのだが。

そんな私でも“リアル”に、面識のなかった人間を相手にして「笑いの世界」へと誘った経験が、2度ほどある---

一回目は少し前に流行った「街コン」に繰り出したときだ。友人に誘われて仕方なく‥と云いたいところだが、“首謀者”は完全に私。人見知りする友を半ば無理やり巻きこんでの参戦。

なぜか私はこの日“絶好調”だった。自分が何を口にしても、同席する女性たちから笑いが起こる。それこそドッカンドッカン、大爆笑の渦。そのときは当然気分がよかったのだけれども、途中からいよいよ不審に思い始めた私は、思いあまって一人の女性に尋ねてみた。『ねぇ、そんなに俺って‥おかしいかな?』 この問いに対し、返ってきた答え。今でも忘れることができない。だって、道重さん...


『マユゲが』


どうやら、私の眉が“左右非対称”であったらしい。やっちまった! 時間がなく、朝コンタクトをつけずに手入れした自分も自分だが、黙っている友人も友人だ。なるほど、それで私が何を発言しても面白おかしく‥‥。「恋愛論」について熱弁をふるっていた、つい数分前までの自分に‥恥じらいという感情を覚えた。そんなヒョットコみたいな顔した男が何を語る?てな。トイレで“お色直し”してくるも、時すでに遅しな状況下であったのは、云うまでもない。


人生二回目は朝の通勤時、電車内にて。あの日、私のケータイが鳴った。あろうことか、当時“着メロ”にしていたのが「世にも奇妙な物語」のBGM。あのチャラララン♪が、静まり返った車内で軽快かつ不気味に‥‥。いつもはマナーモードにしていたのに、よりによってそんなときに。 なんてこった!

‥誰もが予想だにしないメロディー。シュールだ。あまりにシュール‥‥。大人はしらけていたが、近くにいた女子高生軍団が、たまらず吹き出していた。彼女らの間で、のちに私は「奇妙な男」とでも名付けられたのだろうか。‥今なら非常にオイシカッタのだが、まだ青き日の自分にはそこまでの余裕はまったくなかった。


過去の結果と反応を踏まえ「極上の笑い」とは、本人の意図せぬ“天然行動”の中にこそ、生まれるのではないか。そういった結論にたどり着いた。狙って笑いを取れるのは‥やはり、プロの成せる業。だから、関西育ちの糸井嘉男など、その持って生まれた素質だけで、ずいぶん得をしているとよく思う。

笑いだけでなく、案外“歓び”なんかも、本人の意図せぬときに突如としてやってくる。たとえば有原航平の新人王受賞‥‥。ひょっとしたら今年のパ・リーグは「該当者なし」になるのでないか?筆者はひそかにそう感じていた。もちろん有原も有力な候補であったのにちがいはないが、9勝目を逃した時点で可能性はなくなったと。

なぜ二ケタ10勝ではなく、9勝であるかというと、ここ20年近くの受賞者を振り返っても先発投手は最低9勝はしていた。直近でいちばんの勝ち星が少なかったのはセは広島の野村祐輔、パは正田樹で、その9勝。有原は勝率のみ、彼らを上回るも投球回数は格段に少なく、防御率も圧倒的に悪い‥。今年の新人の中で唯一“まともな”成績をあげたというだけで、例年なら選ばれる域には到底達していなかった。

それにもかかわらず、人生一度きりの新人王を有原は頂けたのだから、望外の悦びであったことは想像に難くない。ファンもしかりである。ただ、少しでも後ろめたさのようなものを感じたのであれば、来季は奮起して今シーズンの倍‥つまり16勝くらいは是非あげてほしい。


伊丹空港に降り立つ飛行機のコックピットに、レーザーポインターから発せられた光線が当てられたとかで、ニュースにもなっていた。かつて同様の光線を、あろうことか試合中に浴びてしまったのが‥吉井理人。この度、ハムの一軍投手コーチ復帰が決まったそうで...

他の首脳陣との確執がどうの、以前そんな報道も一部でされていたので、正直もうないと思っていた。“まさかの”出戻りで歓喜したのはファンだけではない。斎藤佑樹 おそらく彼もそうだろう。前回在籍時は「お目付け役」として、退団後もずいぶんと気にかけてくれている様子だった。信頼を寄せる栗山監督のもと、強力な「味方」をチーム内でさらに得たのは斎藤佑にとって追い風。来年は一層がんばらないと。


最後まで確信を持てなかった【新人王・有原】と、予測不可能だった【吉井コーチ復帰】。まったくもって「笑いの神」と「歓び」ってやつは、いつやってくるか分からない。だからこそ人生と野球は、やめられないのだ。

≪関連≫
佑復活「手助けする」吉井新1軍投手コーチ明言 ※スポーツ報知

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posted by 羽夢 at 23:53| Comment(0) | TrackBack(0) | FSコラム | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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