2015年07月26日

「本能寺の変」ならぬ‥埼玉の変?

『なんであんなところに‥』


行きつけの床屋のオヤジが云ったこのセリフ、今でもハッキリと憶えている。筆者の中学の後輩でもあったそこの倅が、野球部に所属しており、強豪校が集う埼玉県大会で決勝まで勝ち進んだのだが、あと一歩及ばなかった。その高校は過去に甲子園出場経験もある県下でも名を馳せた学校。相手は、こと野球においては当時無名と云っても過言ではなかった、県立滑川高等学校。

オヤジは勝てる‥と踏んだのだろう。無名のナメガワさん相手なら。そうした経緯から、冒頭の言葉が口をついたわけだけど、この無印の部員たちが予想に反して甲子園でも大健闘してみせた。元阪神の久保田智之が捕手で、4番を打っていた...


なぜ、取ってつけたようにこの話をしたかというと、勘の鋭い方ならもう察しがつくかもしれない。ダルビッシュ有がSNS上で興味を示していた「ヌンチャク打法」 の打者が、滑川(現・滑川総合)の選手であったからだ。





おそらく“確信犯”。したがって予め知人なりに動画の撮影を依頼しておいた‥‥そんな可能性もなきにしもあらずといったところだが、これは、もはや「芸術」の域に達している。非常に魅せられるし、おもしろい。ルーティンも含め、とにかくこんな特異なフォームをする選手は野球人口広しといえど、今回初めてみた。ダルビッシュが面食らうのも無理ない。

‥健全たる高校野球で、こうしたある種のパフォーマンスの類をみせることに、異論を唱える人も中にはいるはずだが、私個人としては好きだ(賛成かどうかは別として)。なんかこう、何のてらいもなく「やりきっている感」に、別次元での爽やかさすら覚えてしまった。人生いろいろ、打撃フォームもいろいろ...


筆者も住まいを置く埼玉は今、とにかく暑い。異様な暑さによってヌンチャク君のような“突然変異”を生んだのか、それは定かでないけれど、尋常ではない暑さの、まるで蒸し風呂のような高温多湿の西武プリンスドームで、いきなり変貌を遂げた選手もいた。男の名はブランドン・レアード


どうしたんだ、レアード‥‥突如の打撃開眼。二夜連続のお立ち台に、よもやの敬遠で勝負を避けられ、気づけば打率2割の大台?も間近に迫ってきた。

初戦(24日)は先制、勝ち越しと実に効果的な一発を2本も放ち、猛打賞。次戦も鈍足を飛ばしてもぎとった三塁打と、終盤9回には値千金の決勝タイムリーを向こうの守護神から、鮮やかに放ってみせた。お立ち台で誇らしげに話す、レアードの顔が奇妙に輝いてみえたのだが、それはおそらく黄金色に生えた髭のせいだろう。


私は心配していた。もし、このまま1割台で規定打席に到達したなら、巨人にいた元祖・意外性の男、山倉和博以来の“快挙”が達成されてしまうことを。とびきり暑い埼玉に乗りこんできてからの二日間で、打率を1分2厘も上昇させた。25日現在、打率.197

打席数が多いために、ちょっと打ったところで率が跳ね上がっていかないもどかしさはあるが、相手に敬遠されるまでにもなった、今の頼もしきレアードなら、この1ミクロンの闘いにも、必ずや打ち勝ってくれるだろう。ようやく真価を発揮してきた、「山倉超え」を狙う助っ人の今後に、乞うご期待?

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posted by 羽夢 at 01:01| Comment(0) | TrackBack(0) | FSコラム | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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