2015年07月11日

「満員御礼」

オールスターにおいて古くから『人気のセ、実力のパ』だなんて云われてきたけれど、その要因として一説ではこんなことも云われている。普段の公式戦では「不入り」のパ・リーグ。セ・リーグの人気選手が多数出場する球宴ともなれば球場が超満員となるので、ここぞとばかりにいいところを見せてやろうと、パの選手がいつにも増してハッスルする‥‥。要はゲームへの“入り方”の問題なのだ。だから、パの方がオールスターに強い。

一頃に比べればパ・リーグの不入りもずいぶんと解消され、セ・リーグとそん色ない盛況ぶりをみせている。が、毎年圧倒的な強さを誇る、交流戦の闘いぶりなども眺めていると“染みこまれてきた”伝統は、根強く受け継がれているのだろうか。お客さんがたくさん入ると、やっぱり‥いい試合をしてくれる。


10・11日の埼玉西武戦。札幌ドームは4万人を超える観衆で膨れ上がった。初戦は両軍合わせて4安打という“究極”の投手戦を制して勝利。2戦目も序盤つけられた4点差をひっくり返し、8−7。お見事な「ルーズヴェルト・ゲーム」でハムの連勝だ。ハラハラドキドキの種類は異なりながら、それぞれの試合で野球の醍醐味を存分に味あわせてもらった。

岸孝之との投げ合いに勝ち、両リーグ最速の二ケタ、10勝に到達した大谷翔平。連日バットで魅せてくれた近藤健介も、たしかに素晴らしかったが、連勝の真の立役者であり「MVP級」 の輝きを放っていた増井浩敏の存在を忘れてはならない。

‥2015年の増井は、なんて素敵なんだ。10日はライオンズの強力クリーンアップ相手にわずか10球。三者凡退で片付ける完璧な救援。浅村に鋭いフォーク、中村にはストレートで真っ向勝負を挑み空振りを奪ったシーンは、誠にしびれた。翌11日、またしても中軸相手に気迫の“イニングまたぎ”で、アッパレな火消役を演じてみせる。

近年、彼くらい心の底から安心して見守っていられるストッパーは皆無だった。長年その役を担った武田久も最終的には抑えるものの、走者をためてしまうことが多かったし、増井のごとく狙って三振を奪えるタイプでもないために、ましてピンチのケースが多い“イニングまたぎ”での登板など、ほとんどなかったように思う。

昨シーズンの前半頃までは、まだどこか頼りない表情を時おり覗かせていたが、今年は一変。チームの守護神としての自覚と自信を持った男の変貌っぷりには驚きの一言だ。


思えばなぜ、増井ほどのスーパーな投手が“オールスター”に選ばれなかったのか---

これも全パを率いる工藤公康の好みでなかったとしか考えられない。‥まあ、ポジティブに考えるなら、おかげで貴重な休養期間に充てられるのだが。このまま順調にいけば球団新となる40セーブも、夢ではなさそうだ。


先週末の楽天戦で幾分嫌な形でのサヨナラ負けを喫してしまったが、それを引きずることなく、ロッテ・石川歩に岸、さらに苦手としていた十亀剣といった好投手を次々と撃破しての連勝劇に、否が応にも逆転優勝に向けての期待が高まる。‥前半戦終了までの残り3試合は、すべて道内球場で行われる。できるだけ満員に近いスタンドで、ファンも後押していきたい。


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posted by 羽夢 at 23:19| Comment(0) | TrackBack(0) | FSコラム | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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