2014年12月24日

ゆくる人 -2014- vol.5

今思うと、筆者が過ごした小中学校の「ロケーション」は恵まれていた。


空気の澄んだ朝の、ちょうどこのくらいの季節。富士山がクッキリと肉眼で確認できた。子供ながらにも富士の美しさ・雄大さに心洗われる気分でいたのを憶えている。清原が以前、『巨人は富士山と一緒や。遠くから見てる方がいい』 なんて類の発言したのを記憶しているが、半分は当たっている(笑)。北海道も素晴らしいところだけれど、さすがに遠すぎて文字どおり日本一の山を拝むことができないのが、少し気の毒だ。

マウント・フジに魅せられた男をもうひとり、私は知っている。ただ、その人の“好きさ”が尋常でない。好きすぎて、富士山に特化した本まで出してしまったくらいなのだから。該当する本の帯には、こう記されていた...


富士山は「日本の象徴」であり、心安らぎ、心癒される山である。その優雅な美しさやスケールの大きさに、私はいつしか登ることよりも愛でる楽しみにとりつかれてしまった。これが「富士山に始まり富士山に終わる」ゆえんである


愛でる(めでる)楽しみにとりつかれた、その主は「想い出の山日記 富嶽48景」の著者・村田信典(むらた・しんすけ)さん。麓や近くの山々から富士を撮った、その芸術性高き写真の数々に、ご自身の言葉でエッセイ調の文も載せている。




第1景【ダイヤモンド富士】に始まり、第48景、同じく【ダイヤモンド富士】で締められるのは、富士をバックに昇ってゆく太陽と、沈んでゆく太陽を収めたものがあるからだ。上記、帯の文言にある「富士山に始まり‥」を、きちんと地で行く構成になっている。

それにしても季節ごと、様々な顔をみせてくれる山の美しさは本当に「圧巻」のヒトコト。中でもお気に入りの“1景”を、あえて挙げるとするならば第43景【薄墨の富士】‥だろうか。なにかとても幻想的な画で目を奪われる。ここでお見せできないのが残念なくらいだ。


せせらぎはバイオリンの調べ、滝の滑り落ちる調べはトロンボーン、二重奏を聴きながら軽快なリズムに乗って登っていく。小鳥のさえずりはメトロノームだ。
※P65 【せせらぎの調べ】より

時おりこうしたユーモラスな文章も綴っている村田さん。実は今シーズンかぎりで日本ハムを退団することが決まった、村田和哉のお父様なのである(ここの訪問者にはすでにご存知の方も相当数いたかと思われるが)


‥今季は同じ外野手で左打ちの岸里亮佑も加入し、同タイプの“俊足好打”系バッターがハムには多くいることから、村田には不利な面もあった。したがって「戦力外」となってしまうのはある程度予想できたとしても、NPB球団がどこも彼を獲らないとは思わなかった。衰えをみせない足と堅守で、まだまだ“需要”はあるはずだと感じていたから。打撃もシュアで悪くなかったし、連続打席ホームランなしの記録をつくったロッテの岡田幸文と村田には、どこに何の違いがあるというのか?専門家でない私には、よく判らない。

球界一のチビッコ・村田が代走なんかで起用されれば、自ずと心躍らせたファンも大勢いたと思う。リアル版「ピノ」とも称された背番号51が塁上をかき回すシーンは、痛快だった...


幼少のころは父に連れ立たれて山にも登ったそうだが、学生となってからは野球でそれどころではなかっただろう(笑)。本で息子について触れている記述はなく、住まいが千葉県の「流山市」に在ると語っているあたりに“関連性”がわずかに見出せるくらい。だが新天地の福島(ホープス)で、コーチ兼任選手となる和哉が「希望の星」となってくれるのを、きっと信典さんだって望んでいる。無論、想いは日ハムファンも一緒だ。ピノのさらなる成功を---


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posted by 羽夢 at 23:51| Comment(0) | TrackBack(0) | FSコラム | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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