ここではその同僚をA君としよう。A君がキンキの曲をやたら詳しく知っていたので、すかさず食いついた。しかし、男でキンキファンというのも珍しいし、場合によっては“そっち系”のヒトと思われる危険性があるので、とりあえず向こうの出方を探ってみた私...
羽夢 『「愛されるより愛したい」って曲、知ってる?』
A君 『先輩、当然じゃないですか。そんなん。常識ですよ』
おぉ、これはホンモノとみてよさそうだ。彼とならきっと熱いキンキ愛を語りつくせる!私の胸は自然と高鳴っていた。同曲で98という高得点を叩き出した、かつての「武勇伝」には一切の興味は示さず、近年リリースされた楽曲の素晴らしさを一気にまくし立てるA君。さすが若者!訊けば元はA君の“母親”がファンであったらしく、その事実には愕然とした。自分もそれだけ歳を重ねてしまったのか...
ドラマやバラエティといったジャンルでマルチな活躍をみせる「エンターテイナー」なふたり。それでも一番は「ミュージシャン」としてのキンキが好きということで、私たちの意見は一致した。そこであらためて、どの曲が好きだったかの議論を進めていくと、輝いた瞳で私をみつめるA君の口から出るわ出るわ、耳にしたことすらなかった曲名の数々。さすがにアルバムの中にある曲までは把握しきれていなかった‥。今回はA君の“圧勝”である。
今に見てろよ、近いうちに究極の「人間・失格」ネタを進ぜようではないか。
☆☆☆
キンキ愛ならぬ、【ファイターズ愛】を奏でたのが、正式に日ハム復帰が決定した背番号「3」田中賢介。会見での“お言葉”に、うっすら感動を覚えた。
※日本ハム賢介「古巣愛」二塁こだわらない ※nikkansports.com
『ここが自分の家なんだなと思った。ひとことで言うと「愛」。それしかない』
おぉ、そこまで想っていてくれたのか賢介よ!「ファンから愛される選手に‥」とかはよく訊くけれど、ファイターズというチーム自体に深い愛情を抱き、ストレートに「愛」を発信してくれた選手は、なんだか久々なような気がする。彼の人間性にもよるかもしれないが、どちらかといえばこれはファン目線の「愛」に通ずるものがある。泣かせてくれるなぁ。こういった選手は心の底から応援したくなる。
そんな賢介には、A君との会話の中で私・羽夢が推したKinKiKidsの名曲【青の時代】にある、一節の詩がピッタリだ。
おとずれる 時代の中で 小さな愛を運ぶ
限られた 時間の中で 愛の意味を知る
愛するファイターズ、たくさんの愛に包まれた空間「札幌ドーム」に3年ぶりのご帰還---
田中賢介選手、おかえりなさいませ! byガラスの中年