2014年12月09日

「打てる」捕手

自己ベストの打率をマークした、2013年の大野奨太


3割近いハイアベレージを残し、打撃好調にあった鶴岡に触発された部分もあったろうか。だから今季のおもわぬバットの湿りっぷりは意外だったが、キャンプ中に負った故障の影響も、微妙に尾を引いていたのかも知れない。それだけにCS期間中の「大アタリ」には誠に驚いた。

1ST、ファイナルを通じて17打数の10安打。打率にすると.588。『シーズン2割にも満たなかった(.174)奨太の中で一体なにが起こったのだ!』突如の“覚醒”ぶりに、多くのファンも自分の目を疑ったことだろう。

‥そういえば前出の鶴岡慎也も何の前触れもなく、打棒が爆発するときがあった。今回の大野もこれに近かった可能性がある。ただし、ファン・チームにとって彼が最高のタイミングで覚醒をしてくれたのは云うまでもない。その調子で2015年は打つ方でも勝利に貢献していただこう。


市川友也---。昨オフに巨人から移籍した彼は久々に出た、外様の「ヒット作」。当初は大野と近藤健介に何か起きたときのための、いわば“保険的”な意味合いで獲得したはずだ。ところが71試合にも出場し、多くの試合でスタメンマスクを被るほど、チームになくてはならない存在となってしまった。保険どころか、正捕手・大野を脅かすくらいのまでの存在感をみせ、近藤をシーズン途中から内野へコンバートする仰天プランを実現させたのも、市川の攻守にわたる活躍によるものが大きかった。

巨人時代の実績が皆無に等しかった彼の、いささか予想外の活躍は嬉しかったけれど、正直、ここまで打てる選手とは思わなかった。プロ初アーチを含む2本塁打、打率.263。出塁率は3割超え。「捕手」としては十分すぎる数字。鶴岡流出というピンチをチャンスに変え、穴を埋める以上の働きをみせた市川は、文字どおりハムの救世主となった。


☆☆☆


私も現地で観ていたが、石川亮の「プロ初打席三塁打」デビューは衝撃的だった。満塁走者一掃の3点適時打という背景も、当然それに加担しているだけれど、逆方向に強烈な打球を放っていたのが、強く印象に残っている。

今季の一軍昇格はチームの順位が確定したうえでの、体験的な部分も色濃かったのだろうが、石川亮という選手は我々が予想している以上よりも早く、真の戦力となってくれるのではないか?そんな気がしてくる。

ファームでコンスタントに安打を記録していた憶えがあり、調べてみたら最終的には打率.246、本塁打5、打点25もマークしていた。ファームとはいえ、高卒新人とすればこれはなかなか凄い数字である。試しに一年先に入団した森本龍弥、宇佐美塁大の一年目の成績と比較すると...


森本龍弥 94試合 AV.130(301-39) HR1 RBI14
宇佐美塁大 74試合 AV.130(192-25) HR0 RBI12


上記の数字でみてとれるのは、別段彼らの能力が劣っているというわけではなく、むしろ高卒野手の一年目の成績なら、大抵は皆この程度なのだ。したがって重労働の捕手を務めながら、特にホームランを5本も放ったという石川の打撃力は大いに注目すべき点なのである(今季チーム新人最多)

ファンフェスではよもやの?「JKコスプレ」をして名前を売った。‥ドラフトでは最下位の8巡目だった、“野球界の亮クン”。もしかしたら、とんだ掘り出し物を、ハムは獲得できたのかもしれない。

そんな石川が居ながら、今年のドラフトで清水優心(九州国際大付)を指名したのには少し驚いたが、なんでも彼は強肩・強打がウリの『城島二世』とも呼ばれていたそう。いやがおうにも期待はしてしまうが、「○○二世」を決して鵜呑みにしてはいけいないのは、私自身も判っている(笑)

大野と市川が元気なうちに、石川・清水両捕手が育ってくれればハムの扇の要は向こう10年盤石だ。未来は非常に、明るい。

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posted by 羽夢 at 11:07| Comment(0) | TrackBack(0) | FSコラム | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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