2014年12月07日

ネットとフェティシズム

村上春樹のファンを「ハルキスト」と呼ぶらしい...


ノンフィション派で普段からあまり小説の類は読まず、彼の作品に目を通したことすらないのだが、そんなにいいのか村上春樹。この“並び”なら以前タイガースにいた吉竹春樹の方が馴染み深い、プロ野球オタクな私である。


そういえば最近ちょっと困ったハルキストが、WEBサイト「Twitter」上に現れたそうな。日ハム・西川遥輝の名を語った人物。すでにTwitterに登録し、つぶやきこなしている同僚・榎下陽大の証言によって、その人物が“偽物”であることが発覚する。

しかし、しばらくツイート(つぶやき)を観察してみると、どうやら偽物はハルキストでもなさそう。つまりは西川選手のファンなどではない、という意味だ。‥筆者は彼の性格や行動パターンまでは存じていないのだけれど、Webをかじっている人間のひとりとして、偽物の“心理”ならそれとなく分析できる。


西川に成りすましてチヤホヤされたい‥といった単純なものではなく、おそらくもっと深いところにあって、自分以外の「誰かになる」ことで、ある種のフェティシズムを抱く人物。そのターゲットとして、西川遥輝という、実在するヒトが「利用」されたに過ぎないのだ。

閲覧者に何かを指摘されたのか、(自分は)『本物ですよW(`0`)W』とムキになってやり返すあたり、偽物はもう西川になった気でいる。彼でいられるうちは、つくりあげたその世界を、誰にも壊されたくないことの表れとみていいだろう。


私らの頃はインターネットなどという便利なものはなかった。したがって多くのヒトはテレビゲームの世界に自分を置き換え、投影した。あるときは大冒険の主人公となり、あるときは「昇竜拳」を繰り出す勇ましい戦士となる‥。

一大ムーブメントを巻き起こしたドラゴンクエストには『人は誰かになれる』なる、キャッチコピーを飾ったシリーズも、現実にあった。ただ、この二次元の世界はあまりに“リアル”とはかけ離れていたため、混同しなかった。というより出来なかった。


しかしネットでは誰でも、何にでもなれてしまう。性別・年令・社会的立場さえも、自由自在。今の自分の程遠いところにいる人間になりきることで、フェティシズムに似た感情を抱くのも判らなくはない。成りすました相手が曲がりなりにも「有名人」だったのは‥偽ハルキの選択ミスであるが、使い方さえ誤らなければ同様な“快感”はいくらでも味わえる。

大好きな日ハムを、英雄列伝なる大層えらそうな冠で語っている“ワタシ”という人間が存在しているのも、ココだけなのだから。


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ラベル:西川遥輝
posted by 羽夢 at 23:45| Comment(0) | TrackBack(0) | FSコラム | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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