2014年09月14日

“内紛”の行方‥

郊外にある薄暗いレストランでその日、巨人ファンである知人と野球談議に花を咲かせていた。


巨人という球団はドラフトの目玉と称される選手を近年獲りにいかない傾向がある。昨年も松井裕樹は絶対指名しにいくものと思っていたのに、けっきょく社会人の即戦力投手に無難にいった。時たま想像する‥。Gのような“全国区”の球団に、アマチュア界の大物選手が入団していたら、と。

抽選で外した結果なら仕方がない。ただ、その意思すらみせない球団の姿勢、ドラフトとの向き合い方に、知人はどんなふうに感じているのか?そこで半分冗談めかして、私は彼にこういったことを尋ねてみた。

『どうして大谷翔平を獲りにいかなかったのか?』 それに対して彼が口にした言葉が‥

 『大谷のケースは特殊だったから』


いわく、メジャー挑戦を表明していたから、したくても指名しにいけなかったというのが、彼の真意らしい。云われてみれば確かにそうだった。かかわる多くの人々を“敵”に回しかねない、大いなるリスクを伴った強行指名...

相当な勇気がいったろう。しかし、その恐れなき勇気と、決断力によって、ハムは日本の「ベーブルース」を手にいれた。大谷ほどの選手を獲得するのには、やはりそれ相応のリスクは伴わなければならなかったのだ。

猛烈なバッシングを浴びた「空白の一日」の二の舞を起こさないためか、あるいはいささか伸び悩んでいる某高卒大物野手には懲りているのか‥‥いずれにせよ、大谷の巨人入りだけは絶対に有り得なかった。私は自然と得意げになっていたのかも知れない。


そんな様子をみて気分を悪くしたのか、彼が“反撃”に転じてくる。ドラフト巧者なのは認めよう、ただトレードはどうなんだ---すかさず糸井の名を挙げてきた。

「ははーん」と私。にわか程度にハムを知っている野球ファンがよくやる手口だ。交換相手の大引啓次は、たしかに数字だけみればあの宇宙人と比べて見劣りはする。

しかし、ハムはキャプテンとなる人材を、見返りに獲得した。これはプライスレスだ!他のチームに到底マネできそうもない芸当を、うちはやってのけたのだ。チームの看板選手をだす勇気が、君のところにあるのかい?

そう力説すると、知人はだまり込んでしまった。私も少しおとなげないが、ハムの「フロント力」は12球団一だと思っているのだからここは譲れない。

‥大谷の今季2度目の完封劇の日。壇上での大引の涙をみながら、つい先日レストランで“勃発”した「内紛」を、しんみりと思い出していた。


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posted by 羽夢 at 01:01| Comment(0) | TrackBack(0) | FSコラム | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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