2014年08月07日

脱・データ至上主義

過去のデータを“参考程度”に用いるのは、高校野球のようなトーナメント戦とは異なるわけだし、プロの世界なら当然あってしかるべきことだ。ただ、近ごろは少々それに振り回されているのではないか--そんな気もしてしまう。


象徴的だったのが、2日のソフトバンク戦。好投しながらも球数がかさんできたメンドーサを6回で代え、増井浩俊にスイッチ。前回登板同様、この日も力のあるボールを投げ込んで、すぐさま二つのアウトをとった。ここで指揮官が動き、3番手投手としてアンソニー・カーターの名を球審に告げた。当日務めたテレビ解説者ですら『判らない』と口にしていた、一見、謎の継投策...


よくよく調べてみると、対峙した内川聖一に、カーターはまだ今季安打を許していないらしく、多分に相性を考慮した上での交代かと思われる。たしかにソフトバンク打線は強力で、2アウトからでも決して油断はできない。内川も一筋縄ではいかない、恐ろしい打者だ。

データが示すとおり、カーターは三振に打ち取った。功を奏したかに見えた継投策だったが、プロでも難しいとされる“回またぎ”になった同投手は先頭打者に四球を与えて同点とされる足がかりを、結局、相手につくってしまった。予定通りの順番ではあったのだろうが、彼を投入する「タイミング」としてはどうだったのか。


‥結果論でこういったことを云う自体、NGというのは分かっている。あとでなんとでも云えるから。しかし、根本にあるのはどうしてこうも、一戦必勝、まるでクライマックスシリーズのような、切羽つまった闘いぶりを連日しているのだろうか。

まだ望みがある優勝に向けて、上位チーム相手に負けられない重要な一戦‥‥栗山監督にとってそうした位置づけの試合であったのは想像に難くないが、まだ先は長いのだ。閉幕まで2ヶ月近くもある。もっともクロッタが故障し、勝ちパターンの継投に狂いが生じてしまったのはある。焦りもあったかもしれない。

さりとて、その守護神離脱や最近の宮西尚生の不調もしかり。過度な負担を加えてしまった起用法にも、多少の影響が背景にあったのではないか。ましてや身体もきつくなってくる酷暑での登板...

先発投手に対しては比較的メンタル面も含めて、細心の注意を払っているように窺えるが、ここまで根底からチームを支えてくれたのは優秀な中継ぎ陣だ。もう一人たりとも彼らに抜けられてしまっては、もはや優勝どころの騒ぎではなくなってしまう。

過去のデータなどに捉われず、もっと足元をみた戦術を、来シーズンも指揮を取ることが決まった監督には今後望みたい。

ブログランキング・にほんブログ村へ




posted by 羽夢 at 10:01| FSコラム | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
×

この広告は180日以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。