2014年07月07日

派手さはなくとも

一昔前の「サカイ引越しセンター」のCMでお馴染みだったフレーズ“仕事キッチリ”。憶えているage30overの方は多いと思う。蒼井優と漢字一字ちがいの、“小さいおっさん”徳井優がメインキャラとして長らく起用されていた。

しかしながら、私も大人になってから気づいたのが、この仕事をきっちりとこなせる人間がいかに重宝がられるかということである。当たり前のことを、さも当たり前のようにこなしてみせ、業務上でのミスが少ない“堅い”部下は、目上の人間からたいそう好まれる。云われたことだけを、ただ黙々とやってれば良い‥‥。悪く云ってしまえばこういった野心や向上心のない部下は、えてして自身の出世には縁がないのだけれど。


6日の千葉ロッテ戦で任された仕事を“キッチリ”と遂行してくれたのは、中島卓也と谷元圭介だろう。

11回、四球で出た小谷野の代走として起用された中島。再三の牽制をかいくぐり、すかさず盗塁。これが相手のミスを誘って一気に三塁へと到達し、市川友也の内野ゴロエラーの間に決勝のホームを踏んだ。裏の回に就いた二塁守備ではセンター前に抜けようかという打球に追いつき、踏ん張った足で一塁へノーバウンド送球。最後も合わせるのが難しいゴロをなんなく処理して俊足・岡田幸文を間一髪刺した...


時間にして10分程度だったろうか。タフな4時間ゲームで、出場わずか10分の中島卓也がこの日、野手で一番の輝きを放っていたといっても過言ではない。こと守備にかんして云えば、昨シーズンの今ごろはエラーが多く、散々と叩かれたりした時期もあったが、それも何だか遠い昔の出来事のように思える。相手が守りのミスから自滅していった試合。皮肉なくらいの中島の「堅守」が、チームに勝利を呼び込んでくれた。

谷元の“仕事人ぶり”も、もうさすがと云いようがない。ふたたび向こうに行きかけた流れを好救援で絶ってみせた。同様なことが最近幾度あったろう。上背のない谷元だけど、その存在感の大きさはハム投手陣随一である。


花形スターではない。6日の試合も、もしかしたらこれからだってずっと‥‥。ただ、スターを脇で固める、派手さはなくとも、キッチリと任務をこなしてくれる人間がいるからこそ、組織は成り立つし機能する。

20代のころ日の目を見なかった私は、だからこそ余計に、彼らのような黒子に徹する選手に声援を送りたくなるのかも知れない。

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posted by 羽夢 at 09:55| Comment(0) | TrackBack(0) | FSコラム | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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