2014年05月17日

“指名”された男

16日に移籍後初登板を果たした藤岡好明投手について、色々と調べていたのだが、それに付随して驚くべき事実を知るのであった。


藤岡がプロの門を開けたのは、まだ高校生と大学・社会人とで、分離開催されていた2005年のドラフト会議。同年“大社ドラフト”における、ソフトバンク球団の指名内訳は以下の通りだ。

希望枠:松田宣浩 3巡目:藤岡好明 4巡目:甲藤啓介 5巡目:本多雄一 6巡目:柳瀬明宏


1軍で活躍した経験のある選手ばかりで、現在もチームの主力となっている選手の名前が目につく。これほどの“アタリ年”も珍しいのではないだろうか。120点満点、業界用語風に云うと文句なしの「特A」評価を与えたいドラフトである。昨オフの大型補強は野球界の話題をさらったが、ドラフト戦略もなかなか巧みなようで‥。


のっけからずいぶんと余所のチームを持ち上げてしまった。私は無類のドラフト好きなので、こういった「実績」をみると日ハム以外のことでも、妙に興奮をしてしまう。ご容赦のほど。

さて、日ハムの藤岡について。きょう(17日)は5番手投手として登板し、延長11回の1イニングを無失点に抑え、今季初勝利が転がりこんできた。3人で片づけた初登板から一転。“あわや”のピンチもあったが、味方の好守にも助けられて難を逃れた。


ソフトバンク時代に何度も目にしてきているはず‥なのだけれど、不思議とそれほど印象に残っていない。あらためて見ると、制球力に長けてそうな投手。球速は140前後だろうか。2年目の河野秀数や過去ハムに在籍した同じサイドスローの立石・建山らと比べると、球威の点ではいささか物足りない。したがって、一たびコントロールミスを起こせば、この日のように長打を浴びる危険性はある。


現状の日ハムにもたらす、藤岡加入の最大のメリット。それは、その「存在」だ。見渡せば球がめっぽう速い、力投型の増井・クロッタ。谷元、カーターもクセのないフォームから放たれる、どちらかといえばオーソドックスなタイプの投手だ。ここに右サイドで変則型の藤岡が加わることによって、非常にバリエーションに富んだブルペン陣を形成できる。さらに藤岡には強豪チームで培われてきた“経験”があるのも大きい。

投球同様に、何かこれからも淡々と仕事をこなしてくれそうな気がする。日ハムサイドに『藤岡を“指名”してよかった』 と思わせる躍進を、ぜひとも期待したい。


試合の方は毎イニングのように得点圏に走者を背負うも決定打が生まれず、フラストレーションのたまる展開続きだった。こういったゲームは大抵相手に流れがいってしまうケースも多いのだが、カーター以下4人のリリーフ投手が何とか持ちこたえてくれた。延長の長丁場でありながら勝ちパターンの宮西を温存できたあたりにも、今の日ハムブルペン陣の充実ぶりが窺える。

そして、5人の投手たちを懸命にリードしてきた大野奨太が試合を決めた。プロ入り初となるサヨナラ打が、なんとホームラン!追加点を奪う決定的な好機に2度凡退していた鬱憤を晴らすかのように、ファンが見守るレフトスタンドへ叩き込んだ。俊足・岡田幸文を刺す強肩でも魅了。選手会長が攻守で大仕事をしてくれた。

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ラベル:藤岡好明
posted by 羽夢 at 23:49 | TrackBack(0) | FSコラム | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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