2014年04月17日

「京セラ仕様」と天才打者

「代わった野手のところへ打球が飛ぶ」 これと同様な、都市伝説的なものが野球中継においての、放送席でのひとコマによくある。

褒めた直後に打たれる‥‥酷評していたら“それが選手に伝わったのか?のごとく、急に動きがよくなった‥‥等、予期せぬ正反対のことが起こってしまう現象。たとえばこんなのもそうだ。それまでノーヒット・ノーランを続けていた投手がいたとして、放送席で事柄に触れた途端に潰えてしまう(笑)


16日の上沢直之は実にすばらしかった。例の“現象”が起こるのが嫌で、ここまで過度に称賛することは控えてきたのだけれども、開幕無傷の3連勝。チームの勝ち頭とくれば、もう褒めずにはいられない。できれば対戦が一回りするくらいまでは避けたかったフレーズだが‥‥実力は「本物」 の可能性がある。


立ち上がり2つの四球でピンチを招いた。訊くところによると京セラドームのマウンドの傾斜がブルペンのそれとに違和感があったらしく、制球を乱すシーンがみられた。ファームが主戦場であった上沢にとっておそらく、大阪で投げるのは初めてだろうから無理もなかったが、なんとか無得点で凌ぐとそのままブルペンへ直行し、フォームを「京セラ仕様」に微調整してきたのだという。

デビューしてまだ間もなく、余裕もなかろう選手にはなかなか湧いてこない発想である。長年プロで飯を食っているベテラン選手のようだ。この辺りにも彼の「投手」としてセンスのよさを感じる。

フォームのちがいは見た目には判らなかったけれど、その効果の方は目に見える形であらわれた。ストライクが先行し、相手の早打ちにも助けられて、次々と打者を牛耳っていく。この日は久々に投打がかみ合った試合だったが、上沢のリズミカルな投球が打者陣の導火線に火をつけてくれたのは間違いない。


プロデビュー戦から2連勝していたことで同じ記録をつくった、在籍したファイターズ選手が複数取りあげられたりもした。デビュー戦からではなかったけれど、自分的には2003年のときの吉崎勝のケースに似ている。前半順調に勝ち星を積み重ね、相手チームにマークされだした球宴以後に、その勢いは止んでしまったのだが、上沢はどうか?球威があり、探究心旺盛な彼ならいつか立ちはだかるであろう高い壁も、早々に乗り越えてくれそうな気がしなくもない。


それともうひとり、打者・大谷翔平がすばらしい。岸田のストレートを技ありでレフト前に落とし、先制の2点タイムリー。7回の第4打席では左対左を物ともせず、ライトオーバー。しかも俊足を飛ばして3塁打にしてしまう‥。本当に天才としかいいようがない。今はヘタなメジャーリーガーよりも、みる価値がある19歳...

「あまり褒めない」なんて云っていた、先ほどの言葉はどこへやら(笑)。二刀流で大奮闘している彼に対しては、いつも甘めな筆者である。‥いずれにせよ、大谷は今シーズンもより多角的に、見る者を楽しませてくれそうだ。

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posted by 羽夢 at 09:11 | TrackBack(0) | FSコラム | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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