2014年04月14日

鉄人のDNA

自分がガキの頃、周りでは「清原派」か「秋山派」‥ふたつの“大派閥”があった。


西武ファンではなかったし、Kが特別嫌いなわけでもなかったけれど、このどちらかに属するとするならば断然、A派だった私。実は今でもサイン入りのバットが実家に納めてあるほど、球団の垣根を超えて、1野球選手として本当に憧れていた。

当時は『メジャーに一番近い選手』などとも云われ、清原と決定的な違いがあったとすれば、やはり「走れる」という点だろうか。もっとも、あの頃の清原もそこそこの走力はあったのだが、秋山のそれは比ではなかった。なにせ1990年度のパ・リーグ盗塁王(51盗塁)に輝いたほどである。

しかも同年の本塁打数が35。守ってはゴールデングラブ賞の常連。攻走守において万能すぎるくらいの能力を持つ選手、それが秋山だった...


まぶしかった頃の彼の姿にダブって見えてしまう選手が、最近日ハムにいる。背番号1を身につけ、中堅を守り、容姿も端麗な陽岱鋼。13日の埼玉西武戦ではまさにそれを象徴するかのような活躍ぶりであった。7回に同点アーチを豪快に右中間席へ叩き込み、最終回は安打で出て、すかさず盗塁。続く西川の安打で一気にサヨナラのホームを踏んだ。

ホームランもヒットも2死無走者からのもの。自らの手で得点をあげることもできれば、状況に応じて得点への“足がかり”ともなる。打席を回せば何とかしてくれそうな期待感を、今の陽は抱かせてくれる。

‥それにしても今シーズンは30本塁打くらいは打つのではないか?そんな勢いで春先から飛ばしまくっている。ひょっとしたら秋山氏でもなし得なかった「本塁打王&盗塁王」も、夢ではないかもしれない。

かつて自分が氏に対してそうであったように、きっと陽に憧れている現代の子供たちもさぞ多かろう。だが、この「領域」は決して目指すべきではない。何か一芸に秀でていることが「プロへの近道」なんて話をよく訊く。陽のようなマルチな才能を持つ選手には努力以外の根本的な問題として、“DNA”の壁がどうしようもなく立ちはだかってきそうだから...


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秋山幸二【カルビープロ野球】

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ラベル:陽岱鋼
posted by 羽夢 at 08:27 | TrackBack(0) | FSコラム | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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