2014年03月29日

「必然」だったヒーロー

最終的にどんな形であったとしても、チームが勝てればそれでいい。しかし開幕ダッシュを目論むうえで、今後に弾みがつく勝利の仕方となれば、やはり、ヒーローが誰になるのかも判らないような「捕逸」が決勝点よりも「劇的」なものの方が効力はより発揮される。

勝利目前の9回2死から追いつかれ、10回には特大のホームランを打たれて勝ちこされもしたけれど、最高の「エンディング」を迎えるためのシナリオの一部にしか過ぎなかったのだと思うと、逆にそれらは良いスパイスを効かせてくれた。

最後決めたのは生え抜きの小谷野栄一。ハムにおける「存在価値」が凝縮されているような、この日の打撃成績をみれば2014年のオープニングは、彼こそが“なるべくして”ヒーローになったといっていい。


今年初打席は野手がいない方向へ打球を“コントロール”してエンドランを鮮やかに成功させ、2打席目は慎重にボールを選らんでチャンスメイク。8回の第4打席は無死2塁からのバント指示で巧みに右へ転がして2塁走者を進ませると、延長に入った第4、第5打席は小谷野の代名詞でもある「勝負強さ」をいかんなく魅せる同点、サヨナラ打と立て続けにきた。

アウトにはなったものの、同点打を放った際の次の塁を狙った積極果敢な姿勢。開幕前はレギュラーも保証されていなかった男の、今季にかける意気込みを見た思い。「逆襲」の2014年はまさにそれを地で行く、相応しい役者の一打によって幕を開けた。

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ラベル:小谷野栄一
posted by 羽夢 at 04:46 | TrackBack(0) | FSコラム | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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