2014年02月20日

ある雪の日の風景

「ブーン」「ゴゴゴ」「ザザッー」


中島公園近くの某ホテルに宿泊中の深夜。外から聴こえてくる、今まで耳にしたことのない感じの轟音。気になって窓から下を覗くと、“謎の音”の正体はすぐに判明した。「除雪車」である。

年に一回あるかないか程度。大雪など滅多に降らない都内近郊に住む筆者にとって、おそらく北海道では日常的に活動している除雪車というものを見るのは初めてだった。

そんな自分だけに、あの晩の翌日。夕張郡栗山町で目の当たりしてきた光景には衝撃を受けた。積雪の高さは優に大人の身長ほどもある。訊けば4月頃まで溶けきらずに残っているらしい。しかし、本当の意味で私が“カルチャーショック”を覚えたのは...


雪道に慣れていない自分は歩道を歩くのもおぼつかなかったが、駅から数十分かけて何とか目的地に辿りつくことができた。向かった先は、「栗の樹ファーム」


kurinoki.farm2.jpg


一面覆われた雪の上からで、どんな形状なのかハッキリとは判らない。その野球場と思しき“白い”グランドの上で、草野球に興じている人たち。子供ではない、数人の大のオトナが大声をあげながら、でも真剣に、ひとつのボールの行方を夢中になって追っていた。

この風景を小高い丘の上から見た瞬間、『あぁいいなぁ』 と一声 。来た人が野球という“手段”を用いて、自然に愉しめる場所。荒れ地を拓いてまでつくろうとした栗山さんが求めていたのは、こういうボールパークだったのか‥‥著書の中でも触れていたが、身を持って私はそれを実感できたのだった。


関東では土地の狭さと、近年では学校などでも安全性の問題から野球自体を禁止されているところも多いらしく、昔と比べ「野球人口」が減った気もしていた。だからなのか栗山町で目にしてきた、逞しき“雪中野球”が何か頼もしくも、今は感じてしまう。

東日本へ今月、二度にわたってもたらした大雪に対し、部屋という“ドーム”の中に閉じこもってばかりいた、自戒の念とともに...


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ラベル:栗山町
posted by 羽夢 at 22:01 | TrackBack(0) | FSコラム | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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