2014年02月16日

最高の「武器」

中嶋聡兼任コーチはオリックスでプレーする姿をこの目で実際にみてきたが、当時の少年も、もはや良い年をした大人。‥わかりやすく、ファイターズの選手で例えるなら1987年生まれの陽岱鋼がこの世に生を受けたときから、すでにプロ野球の世界に身を投じていたことになる。「実働27年」という重みを、あらためて感じざるをえない。

オリックス在籍時の強打はすっかり影を潜めてしまったが、「強肩」ぶりは未だに健在。はやいものでファイターズにやってきてからも、10年の月日が経った。球界でも数少ない「昭和」時代を知る選手が自軍に居てくれるのは心強く、勇気づけられもする。


前述の陽が昨季、球団初の盗塁王に輝いたのは、ファンにとっても嬉しいトピックだった。47盗塁という数字以上に、8割を超えた成功率は彼のセンスのよさを物語っている。「下手な鉄砲も‥」のごとく、ただ闇雲に走ってきたわけではないのだ。




この“走”に関していえば、地味ながらも、もうひとつの記録がある。ファイターズで年間20盗塁以上をマークした選手を3人も生んだのは、20年ぶりの出来事だったという(※1993.白井27鈴木22広瀬21)。陽岱鋼以外に、成長著しい若手の中島卓也西川遥輝


レギュラーを確約されている陽とはちがい、出場も限られているなかで、それぞれ23、22の盗塁数を記録。しかし、もっと驚くべきは走っても彼らは滅多に「刺されない」 ‥この揺るぎない事実である。

中島が計25回試みて、失敗がわずか2。西川も24回試みて同2。共に成功率は9割を超え、さらに付け加えていうと両者とも2012までの2年間で一度も、いわゆる「盗塁死」をしたことがなかった(中島3-0 西川7-0)

参考までにここまでの通算の盗塁成功率は中島が92.9、西川にいたっては93.5。これはちょっと驚愕レベルの数字ではないか!単純計算で10試みれば、9回は次の塁を奪っていることになり、彼らが四球なり単打で出塁をすればかなりの確率で得点圏に走者を進められるのだ。殊勝の脚力を用いて。

‥これだと出塁時に簡単に送らせてしまうのが、なんだかもったいなく感じてきてしまう(笑)。栗山さんのディレクションが見ものだ。


プライベートでも仲が良いと云われるふたりにはどんどん競い合ってもらいたいところだが、2013年の活躍によって今年は他球団のマークも一層厳しくなると推測される。

しかし「足と肩にはスランプがない」という、某名将の格言もあるくらいで、盗塁数及び成功率を前年に比べて極端に落とすことも、おそらくない。彼らの天性の走塁センスをもってすれば、きっと“包囲網”をかい潜ってくれるはず。ファイターズには最高の「武器」があった。

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posted by 羽夢 at 20:55 | TrackBack(0) | FSコラム | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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