2013年12月28日

ドラマをみる者、つくる者 ≪年末ぶったぎり4≫

鶴岡の人的補償が、藤岡好明投手に決まったのだとか...


この一報を受けて、私が抱いた率直な感想は、ひじょうに「つまらないな」と。
勘違いしないでほしいのは現実路線な人選ではあったとは感じるし、藤岡という投手そのものにどうの云いたいわけでなく、もともと力のある投手だから戦力になってくれるとも思う。したがって“表面上”ではもちろんウェルカムだ。

しかし他方でこんな“裏の顔”を覗かせてしまう、自分がでてくる。藤岡では「ドラマ性」がない。もしこれが仮に「ホークス色」の強い、松中や新垣であれば、その後のストーリーが実に興味深いものとなったからだ。両選手が残した近年の成績を眺めてみれば戦力として機能してくれるかは判らない。ゆえに現実的ではないのだが、観ている側とすれば彼らなら夢をみることができなかったか?

‥夢があるとか面白みがないとか、そんなことを云っていられる順位ではないのは筆者とて十分承知している。来季は勝たなければならない。そのために、現実志向で藤岡を選んだのだろう。だが、私がもうひとつ気にかけているのは、年々減り続けてきている観客動員数だ。

松中や新垣がホークス相手に躍動するようなことがあれば、九州にいるファンをも巻き込んで、札幌ドームの観衆が増えたかもしれない。少なくとも今回ファイターズが選んだ選手よりかは、その可能性はあった。

申し分のない実績は観る者の胸を自然と高鳴らせ、また、復活のロードを歩んでいくというプロセスにもそそられる。両選手はそんな大いなるドラマ性を持ち合わせていた。かつて人的補償として選ばれた、江藤智や工藤公康のときのようなおもいきった決断を、できたらファイターズにもしてもらいたかった...


もしくは若い川原弘之投手のような「将来性」にかけてみる人選でもよかったのではないかと思う。プロ未勝利の彼が北の大地で化けることあれば、それこそドラマだろう。似たような事例がある。人的補償「第1号」となった川辺忠義投手。

7年間もの長きにわたって巨人の2軍でくすぶり続けながら、投手力が手薄なファイターズでは移籍1年目から登板するチャンスをもらえた。先発第2戦目となった千葉マリン。そこで待望のプロ初勝利を手にする。最初で最後となった、忘れえぬ勝ち星‥‥。もし、あのまま巨人にいたら未勝利のまま、川辺投手は現役を退いていたかもしれない。これもまた「人的補償」がもらしてくれたドラマだろう。


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朝日新聞 1996年5月20日【スポーツ】14版より


書き手はうがった見方をしてしまいがちだ。なぜなら常日頃から“ネタ”を欲しているから。フツーではつまらないのだ。物書きにはどうしても卑屈な者が多い(笑)。私の場合はさらに拍車をかけて、東京本拠時代からスターを選手を根っから好む習性があり、それも起因としていると思われる。したがって藤岡投手自身によくない感情は抱いているわけでは本当にないのであしからず。

今回の移籍劇がファンにはどう映ったのか。自分と同じ、特にブロガーに訊いてみたい気はする。


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posted by 羽夢 at 20:37| Comment(0) | TrackBack(0) | FSコラム | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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