2013年09月22日

サイレントK -沈黙のマウンド-

たしかファイターズに移籍してきて、まだそんな経っていなかった頃の話です。

『ゆうや!』

誰かがそう大きな声で叫び、好投してベンチに戻ってきた裕也を迎え入れている声が聞こえてきました。たぶん‥というか、かなりの高い確率でその声の主は鶴岡慎也‥とみているのですが、なんとなく嬉しかったんですよね。当たり前といえば当たり前のことなのですけれど、チームメイトがそうやって他の選手と同じように裕也と接しているのだなというのが垣間見えた気がして。

社会人時代からバッテリーを組んでいた経験もあって、気心が知れている仲。でも元々鶴岡はそうした人情味のあふれる男です。ファイターズにやってきてからはチームメイトとの“橋渡し役”的な存在ともなって、彼の存在には裕也もずいぶんと助けられてきたことでしょう。


「声を聞いてみたい」 ずっとそう思っていました...

ドラゴンズ時代にお立ち台でインタビューを受けていた記憶はありますが、ファイターズ移籍後はまだ叶えられていません。ただ、裕也の“心の声”が聞ける本と、少し前に巡りあいました。それがこちらの書籍です。





高校生の裕也。当時の心情や幼少の頃に抱いていた思いなどが綴られています。『ぼくは絶対にプロ野球選手になる』 ‥夢というよりも、もうこのときから固い“決意”があって、実際にそれを実現させてしまっているのだから、彼は本当に凄いと思います。同じように障害を持っている球児やプロスポーツ選手を目指している人たちにも勇気を与えてくれるでしょうね。

横浜商工時代に得た、かけがえのない仲間についてや彼をサポートしてきた家族への感謝が本書の大半を占めているなか、カラオケが大好きで虎舞竜の「ロード」が18番であったり(笑)、腕に障害のあった元MLB投手、ジム・アボット投手への憧れですとか、裕也のあらたな一面をみることもできました。

‥それと、どうやら裕也は熱狂的な?ベイスターズファンだったらしいので、ファイターズへトレードを通告されたときはショックも多少はあったかもしれません。ごめんね、裕也...


本の制作にも携わった鴇田修一さんの、冒頭の【石井裕也くんについて語る】。ここにとても印象的な一文があったので、紹介しておきます。


裕也にとっての野球は、自分を雄弁に語るための手段なのかもしれません。そんな裕也だからこそ、私たちは大きな希望と夢を抱くのです。


なるほど頷きました。彼から特別な言葉は発せられなくとも、投球にそのすべての想いが込められていたのだと‥‥。だからきっと私は毎試合彼が登板をするたびに「感動」を覚えていたのです。 「潤いを与えてくれる男たち」より

裕也の、投球に込められたメッセージ‥‥。これからあなたもそれを“感じて”みませんか。もっと聞いてみたくなって、彼のことをもっともっと、好きになります。


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posted by 羽夢 at 23:53| Comment(0) | TrackBack(0) | FS特別企画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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