2012年09月12日

武田久を、感じる...

一体なにを考えているのか...


「小柄な体でストイックにやって、あれだけの成績を残した」と高く評価。その一方で「FAは選手の権利。これまでのウチを見ても分かるように、他球団に行きたいというのを無理に引き留めることはしない」と説明した。 ※サンケイスポーツより引用


上記は11日に国内FA権を取得した武田久に対し、オーナー代行が言ったとされるもの。FAは選手の権利‥たしかにそうだ。問題なのはそのあと。「他球団に行きたいというのを‥」武田久がそんな類の言葉をいつ口にしていたというのか。武田が“メジャー志向”なんて話も、少なくとも私は訊いたことがない。

「無理に引き留めることはしない」のが球団としてのポリシーなのは知っている。ただ、これだけは云ってほしかった。 『彼は必要な戦力』

だってそうだろう。武田がいなかったら今の順位は考えられない。“後継者”ともされる増井浩俊は前年までクローザーは未経験。首位争いをしているチームにおいて連日のようにやってくるあの重圧に、はたして耐えきることができただろうか。

さらに栗山監督が開幕してから頑として曲げなかったのは「中田4番」と「守護神・武田久」の座だ。中田は育成込みの起用ではあるが、武田に関しては揺るぎない信頼と代わりが務まる投手がいなかったという実情もあったのではないか。


ある著名なファンが口にしていた「ファイターズはベテランへの扱いが冷酷で、熱が冷めていった」。勝負の世界‥ときに非情にならなければならないケースだってある。年俸の問題だってあるだろう。

しかし、ミスター・ファイターズ田中幸雄氏と同等の扱いをされるべき、武田久という稀有な大投手はもっと特別な存在であったはずだ。11日の試合で球団記録となる通算456試合登板を果たすといった、目にみえるものばかりではなく、ときにあのダルビッシュ有でさえも叱責できるような、厳しさも持ち合わせていたと訊く。チーム内において彼は投手陣の【精神的支柱】として役割もはたしてくれていたのだ。


おもえば球団初の日本一となった2006年以降を「黄金期」とするならば、投手でかぎってみると当時から残っているのは武田久・勝、それと八木智哉くらいである。そんな常勝球団の築き上げてくれた選手のひとりを、FA容認というか、訊き方によってはまるで存在自体が“不要”であるかのような発言が、どうも腑に落ちなかった。

「出たい」といえばそれは仕方ない。ただ、それまでは最大の功労者に対して、最大限の誠意はみせていくべきなのではないだろうか。ダルビッシュのケースとはまったくわけが違う。

良い時も、たしかに悪いときもあった。
‥いえるのは武田久の“代わり”は、他にいないということだ。






posted by 羽夢 at 12:18| Comment(2) | TrackBack(0) | FSコラム | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
「ウチを出たいなら引き止めないよ」って「別にあんたいなくてもいいし」って言ってるのと同じですよね・・・。もうちょっと言い様というものはあると思うんですけどね。ましてや今までの貢献を考えたら。
これじゃ出る気なくても、もういいや、って思いそう。(もしやそれが目的!?)
ダルのときもそうでしたけど、なんだか情が薄いというか・・・
優勝争いの真っ最中にこの発言、ほんと解せません。
Posted by かみーゆ at 2012年09月12日 23:10
>かみーゆさん

>>優勝争いの真っ最中...

そう、そこが一番ですよね。周りの選手たちの士気にも影響してきそうですし。他球団選手の「引退表明」とかとは訳がちがうのですから。残念な思いをしてしまいました。

ダルビッシュのときは引き留めはなかったけど、一応本人がメジャーでやりたいと言っていたので、本人の意向を汲んであげたという点でまだ理解できます。

ただ、ダルビッシュと同じくらいチームに貢献してきた武田投手に対し「出たければどうぞ」みたいな発言はちょっと‥。たしかにあれを本人が目にしたら「俺必要ないのかな」なんて、感じてきてしまいそうですよね。
Posted by 羽夢 at 2012年09月13日 10:42
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