“ひいき”チームがある
これって本当に幸せなことですよ。ファイターズファンだけに限らず、全国の野球ファン‥いや、スポーツはみんな一緒かな。自分のこと以外でここまで夢中になれたり、熱くしたりしてくれるんだから。嶋選手の「野球の底力」とはよく言ったものです。心の底から応援できるチームがある幸せを、どうか皆さんも噛みしめてください。
って、のっけから何か谷原章介のようなキャラになってしまいました(笑)。すみません。本日はとても気分が良いので久々な「野球カード語り」とともに、15日の試合を少し振り返ってみたいと思います。
個人的に楽しみにしていた一戦でした。前回登板でたしかな成長の跡をみせてくれた吉川光夫と、東北楽天はあの大ベテラン・下柳剛投手の投げ合い。下さんはハムを退団してから早いものでもう10年も経つのですね。武田一浩投手との交換でダイエーホークスから1996年に移籍してきたのですが、ファイターズには7年間在籍していました。それだけに当然愛着もあるわけで『試合には勝ちたいけど、下さんは打ちこまないで欲しい』‥なんていう、かなり複雑な心境ではありました。
結果的にみれば理想の展開になったのかな(笑)。だいぶヒットは打たれていたけど、下さんには負けがつかなかったわけだし。一方の吉川。勝ちが付かなくなってしまい、最後は残念な形になってしまったけど、走者は出しても低めの変化球を打たせて併殺で切り抜けた場面が中盤以降で2度もあるなど、今回は打たせて取る(奪三振は1)、武田勝ばりの味のある投球を披露してくれました。次戦ではバックがもっと援護してあげて、是非彼に勝ち星のプレゼントを。
野手陣の方では攻守において金子誠がハツラツとしていました。15日の先発出場メンバーの中で下さんと一緒にプレーしたことがあるのは田中賢介と金子。特に金子は下さんが移籍してきた年とレギュラーを獲得した年が一緒でしたので、若干やりづらい部分もあったかもしれませんが、それでもきっちりと一時は勝ち越しとなるタイムリーを2回に放ちました(笑)
田中賢のまずい守備が初回の失点に繋がってしまいましたが、8回の金子の スーパーファインプレーは皆さんご覧になりましたか?あれは凄いですよ。うしろ向きでめいっぱいグラブを差し出しての背面キャッチ!果敢な金子の守備に、吉川もずいぶん勇気づけられたことでしょう。稲葉篤紀もそうだけど、ファイターズのベテラン陣はまだまだ元気です。
そして締めはサヨナラ弾の中田翔!
いやいや、想いが伝わってくれたみたいで嬉しいです(笑)。最後はおもいっきり狙ってましたね。状況的に狙うのは当然だけど、まさか本当に放りこんでしまうとは‥。彼には他の選手にはない、この一発の魅力があるんだから!
『もっともっとフルスイングした中田のバッティングを見てみたい』
そんな風に思わせてくれる、主砲の一撃でした。
でも羽夢さんのレポと文字記録を見て、この内容でも自滅せず抑えることが出来るようになったかと感慨深かったです。
そして15日、是非彼には8イニング投げて欲しかった。理由は8連戦の最中、連投し続ける中継ぎ投手をとにかく休ませて欲しかったからです。勝ちゲームならダイレクトに久投手に渡す、もし負けゲームになったら150球かかってもかまわないから8回までは投げる、あわよくば9回まで・・・はい、そうです、去年までダルビッシュ投手が担っていたエースとしての役割をして欲しかったんです。スタミナと球威のある彼を見込んでの事です。
投球1回から見ました。主審の低めの球への判定厳しすぎです。外角低めの最高のストライクをことごとくボールにされていて、真ん中に入るスライダーと高めに投げ込むストレートで勝負せざるを得ない感じでした。狙い球を絞られたか三振も1つだけでしたね。
・・・それでも本人曰く「普通」の状態で内野ゴロの山を築き、失策で点を失っても、四球を出しても次の打者に集中し、終わってみれば8回102球・・・
時期尚早かもしれませんが、私の中の彼は「活躍して欲しい若手」から「やってもらわなくてはならない主力」へ格上げさせていただきます。羽夢さんも待ち焦がれた高卒入団の投手が遂にエース候補として台頭してきたと感じます。大変嬉しく思います。
・・・最後に、昨日の勝利投手は、誰がなんと言おうと吉川光夫投手です!
いつも吉川へのあたたかいメッセージ!ありがとうございます。そうですね、私も完投するかと思いましたけど、相手の打順の巡り合わせからみると交代もやむを得なかったのかなと。でも皮肉ですよ。彼は好投するといつもこう(苦笑)。実力はあるのだけど、まだツキからは見放されているのかな‥
>>昨日の勝利投手は、誰がなんと言おうと吉川光夫投手です!
はい。同感ですね。自分なんか中田と一緒にお立ち台に上がるものかと思っていたくらいですから。それにしても武田はまったく嬉しくない勝ち投手でしょうね。
3試合を通して吉川投手の成長した姿を見ることができました。今後はエース級の活躍を、私も期待していきます!