2012年04月02日

吉川光夫 “大事な一戦” 【4/1 VS埼玉西武@札幌ドーム】


『持ってないですね』


昨シーズンのある試合で吉川光夫が発していたコメント。たしかに同級の斎藤佑のようなものを、彼は「持ってない」のかもしれない。完璧な投球をした日にかぎって、必ずといっていいほどバックの援護がないのだ。たとえば2011年5月28日のカープ戦。6回途中まで無失点に封じながら勝ち投手になれず、同7月6日のマリーンズ戦も7回1失点の投球で敗戦投手にまでなっている。そして、今季初登板となった1日の試合‥

最高の立ち上がりだった。先頭・ヘルマンの投直を好捕してノッていく。最速151キロの直球をコーナーに投げわけ、ライオンズ打線にまったく付け入る隙を与えない。5回、やや甘めに入ったストレートを中村にレフトスタンドへ運ばれたが、球威は一向に衰える気配はなかった。課題の制球も、この日は無四球。決して大げさ話でもなく【プロに入ってから1番ではなかったか?】と思えるくらいの、最高な投球だった。


‥なのに勝てない。またしても援護点がなかったためだ。吉川には本当に気の毒だったとしかいいようがない。『先制点を与えた自分がいけない』と気丈に振る舞ってはいたが、吉川だって人間だ。内心悔しかっただろう。8回にチャンスを迎えた自軍の攻撃が無得点に終わった直後、一度ベンチ裏に姿を消した。

できれば黒星だけは付けてほしくなかった。相手の岸孝之がよかったといえども。次戦に向けた吉川の心理状態もだいぶ変わっていたと感じるから。そう、今までのシーズンとは違い、開幕ローテーション投手となった吉川には 「次」が必ずある。昨年好投した上記2試合の次の登板では共に打ちこまれてしまい、ふたたび首脳陣からの印象を悪くしてしまった苦い経験がある。それだけに完璧な投球をした「次」が本当に大事な一戦だ。


負け投手にこそなってしまったが、吉川自身は悪くない。先発投手としての役目は十二分に果たした。1日の試合のような投球を続けていれば、すぐにでも勝ち星はついてくる。『俺はやっている。あとは打者さん、しっかり仕事してくださいよ』くらい居直って、ようやく手ごたえをつかみつつある自分のピッチングをすることだけに、まずは専念してほしい。





posted by 羽夢 at 00:05| Comment(8) | TrackBack(1) | FSコラム | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
南の国からです。たびたび、すみません。

小生のような弱いFに慣れているファンにとっては、開幕二連勝っていうのも、嬉しさと同時に不安が伴い、逆に落ち着つきませんでした。

吉川投手、オカワリ君に一発打たれのが悔やまれますが、いい仕事してましたよね。今年は、キャンプから気合いが入っていたようですので、ひと花咲かせて欲しいものです。期待しています。

Posted by 南の国から at 2012年04月02日 20:27
さぁこれからはNPBです(笑)
過去に記憶もないし、あそこまでいったら正直3タテして欲しかったのですけど、岸投手の出来も素晴らしかったし仕方ないですね。考えてみたら昔の開幕シリーズは土日2連戦が主流でしたっけ。記憶がなくて当然ですね(笑)

はい、吉川よかったですよ。今年はおおいに活躍してくれるのでは?岩本勉さんも『2ケタ勝てる!』だなんて絶賛してましたよ。さすがにそれは気が早すぎると思いますが(笑)

あらためまして南の国から様、今シーズンもよろしくお願いいたします。
Posted by 羽夢 at 2012年04月02日 23:29
おばんです。吉川投手のレポ拝見です。こちらですね。うっかり「左腕王国?」にコメントしてました(笑)しかもお返事まで頂いて恐縮です。
成長してましたよね。特に感じるのが「おかわり後」の5-6回。浅村三振に3-1とカウントを悪くしても嶋を打ち取る、米野にセンター前にいかれるも後続を断つ。6回も先頭の熊代にセンター前を許すも、丁寧な牽制を繰り返して釘付けにしてへルマンDPと。例年ならグラグラしてたとこを踏ん張りきれたのは、間違いなく成長の証。今年はイケる。大丈夫。できたんだから。
Posted by 東京おばんどう at 2012年04月03日 00:13
>東京おばんどう様

先日の吉川選手の投球を絶賛しているファン!本当に多いですよね。それだけにここでも書きましたけど、次の登板を大事にいってもらいたいんです。不甲斐ないピッチングでもしたら『やっぱり‥』なんてなりかねませんし、そんな風に思われてしまったらもったいないです。実際今年は凄く調子がいいのだから。

次回登板でも快投を見せつけて「ファイターズに吉川あり」を、胸を張って私も周囲に言ってみたいです(笑)
Posted by 羽夢 at 2012年04月03日 23:25
おっしゃるとおりですね。
1軍が確約されず、いつも1試合悪ければすぐ
2軍に落とされてましたね。
彼はメンタルだけと思います。
いつも、いつかは出てくると思っておりましたが、
監督も変わり今年はチャンスでしょう。
Posted by cosmo at 2012年04月05日 15:25
>cosmo様

はじめまして。よろしくお願いします。
昨年の「持ってないですね」の試合、思い出しましたよ。たしかチームの無失点記録がかかっていた日に登板して、彼が失点を喫してしまったんですよね(タイ記録で終了)。関係のない話をしてすみません(笑)

>>彼はメンタルだけと思います

えぇ、私もそう思います。だってあれだけの球を放れるんですもの。あの強力西武打線ですら、おかわり以外は手も足も出なかった‥。まちがいなく力はあるのです。今年は栗山監督のもとで羽ばたいてほしいですね。
Posted by 羽夢 at 2012年04月05日 22:27
悔しいでしょうね、無念でしょうね。
でもこの負け方はダルビッシュ選手も、武田勝選手も、果ては柴田保光選手も経験し、糧としていった負け方です。
四球を出しませんでした、かなりストライクが先行していました、たまにあったセットポジションでも落ち着いてました。私が見た中でルーキーイヤーの完封勝利を越える、吉川選手のベストピッチだったと思います。

個人的に今の吉川選手は「相手を見下ろして投球できるか、否か」だと感じています。
キャンプ中の練習試合・オープン戦での彼は「変化球が意思通りに操れるようになった」自信に満ちた表情でストライク先行の投球をして、相手を寄せ付けませんでした。
ところがその後の楽天・ヤクルトとのオープン戦ではボールが先行、セットポジションで走者を意識してバタつく、表情も去年までの彼に逆戻り。結果打ち込まれることもありました。

西武戦での彼は前者「寄り」でした。それよりも緊張が勝ってた感じでしたか。
次は予定通り行けば8日ですか・・・キャンプ中の時のあの表情でマウンドに上がる吉川投手が見たいです。
Posted by タツマキ at 2012年04月07日 12:43
>タツマキ様

いつもありがとうございます。

>>セットポジションで走者を意識してバタつく‥

はい、そこは私も次回登板で見てみたいポイントのひとつです。前回は失点もホームランでしたし、ランナーを背負うといった機会がほとんどない状況でしたからね。いつもそういうピッチングができればいいのですけど、なかなかそうもいきませんし、ランナーを置いてからの投球!ぜひ8日の試合では注目していきたいです。

>>吉川選手のベストピッチだったと思います

やはりそうでしたか。とにかく球のキレが半端ではなかったですよね。150キロを越えた吉川投手を見たのは初めてです。まるで石井一久投手の全盛時代を見ているようでした。

>>でもこの負け方はダルビッシュ選手も‥

はい、柴田投手もありました!たしかに巡り合わせが悪かった部分もありましたけど、あの時の打線も相当弱かったですからねぇ。不遇の時代だったといいますか(苦笑)
Posted by 羽夢 at 2012年04月07日 22:21
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4/1、【F-L】<3>吉川投手が8回1失点の好投も一発に屈す
Excerpt:   開幕カードを2連勝し、ここは一気に3タテと行きたいところ。 今日の試合の先発は、北海道日本ハムが吉川投手。埼玉西武が岸投手。   &nbsp..
Weblog: やっさん日記
Tracked: 2012-04-02 03:31
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