2012年01月22日

高卒投手の実情 【北海道日本ハム】

ファイターズは『育成に力を入れている』とか『若手選手の育成が上手な球団』なんて言葉を、近年よく耳にするが、はたして本当にそうなのか?ちょっと気になった事柄があり、調べてみた。これは2000年以降、別格だったダルビッシュを除く、高卒でファイターズに入団してきた投手と昨シーズンまでの通算成績。


2002 D3   鎌倉健(退団) 7勝7敗 
2003 D2   須永英輝(現巨人) 0勝3敗
2003 D6   金森敬之 5勝3敗
2005 高D3  木下達生(現東京ヤクルト) 2勝2敗
2006 高D1  吉川光夫 6勝18敗
2006 高D3  植村祐介 0勝0敗
2006 高D4  ダースローマシュ匡(退団) 0勝1敗
2007 高D3  津田大樹(退団) 1軍試合出場なし
2007 高D5  松山傑(退団) 1軍試合出場なし
2007 高D6  豊島明好(退団) 0勝0敗
2007 高D7  浅沼寿紀(野手転向) 1軍試合出場なし
2008 D4   土屋健二 0勝0敗
2009 D1   中村勝 1勝3敗
※成績はすべて北海道日本ハムでのもの


13投手、合計の白星が21勝。これが多いか少ないのかは分からないが、ちなみに成田高からマリーンズに入団した唐川侑己は4年間で28勝をマークしている。

一層の投手力強化のためか、大卒以上の即戦力候補の投手を指名する比重の方が高く、人数そのものは決して多くない。ただ、眺めていて目についたのはせっかく「高校生ドラフト」といった制度があったのにも関わらず、それをうまく活かしきれていなかったことだ。2007年入団の4投手のうち、すでに3選手までもがチームを退団し、残っているのは外野手に転向した浅沼寿紀、1人だけである。

ドラフト上位で獲得した須永英輝が結局プロ未勝利のまま巨人に移籍してしまったのも意外といえば意外だったし、10代の時から颯爽と勝ち星をあげた木下達夫・吉川光夫のその後の伸び悩みも大いに気になるところ。金森敬之こそ中継ぎとして脚光を浴びた時期もあったが、まだ年間を通しての活躍はない。こう考えてみると高校出でファイターズに入団し、“成長を遂げた”選手は皆無と云っても差支えないだろう。


そんなこともあってかなくてか‥ 2011年も高卒では上沢直之(専大松戸)の指名のみにとどまった。常勝チームでありつづけるために、若手投手の成長及び台頭は必要不可欠。今年は素材の良い高校生投手が揃っていると聞くし、チームの将来のためにはこういった選手を獲得していくのも非常に大事になってくる。弱体化してからでは「素材重視型」のドラフトだなんて、云っていられなくなるのだから。


現状に目を向けてみる。先の上沢。それこそ唐川ばりの綺麗なフォームから投げ込まれるストレート、カーブのキレは一級品。体力をつけて2、3年後にはローテーションの一角を担えるようになってほしい。3年目の中村勝はダルビッシュの“代役” 候補筆頭だろう。勝ち星こそ付かなかったが、昨シーズン終盤での投球内容はよかった。もう一段階、直球に磨きをかければエースの穴を埋めてくれる可能性も秘めている。毎年のように首脳陣から期待をかけられている左腕の土屋健二吉川光夫もそろそろ一本立ちをしなくてはならない。


上沢直之投手



昔の話で恐縮だが以前、船橋法典高からファイターズにドラフト外入団した松浦宏明投手はのちに最多勝に輝くほどの選手に成長した。こういった“叩き上げ”の選手を久しく見ていないような気もする。

‥高卒投手たちのサクセスストーリー 、求ム!



posted by 羽夢 at 21:02| Comment(4) | TrackBack(0) | FSコラム | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
90年代まで遡ってみても高卒で活躍できたのは岩本と金村くらいで、正田がギリギリセーフといった辺りでしょうか?松浦投手懐かしいです。一時期エースだった西崎さんと親戚になられてましたよね(笑)
Posted by 東京ハム at 2012年01月23日 11:44
>東京ハム様

正田投手は1年前のドラフトで1999年の入団でしたが、どちらかといえば彼も「竜頭蛇尾」になってしまった感は否めませんよね。でも野球人生はまだ続いてきますから、今年は久々の東京で!頑張ってきてほしいと思います。

金村投手と岩本投手は典型的といいますか、高校を出てから3〜5年で頭角を現してきたパターンでしたよね。両投手ともエースと呼ばれた時期もあったくらいですから「大成功」といってもいいのではないでしょうか。考えてみたら津野浩投手は1年目からローテを張っていたのは凄いことでしたよね。
Posted by 羽夢 at 2012年01月23日 18:27
羽夢さん、こんにちは。コメントしようと思ったのですが、東京ハムさんと全く同じ内容でしたので、割愛します(笑)。そもそもが高卒、大卒、社会人を問わずF振出しで200勝を達成した投手っていないような気がします。100勝レベルでも西崎投手、高橋直樹投手、それから、現役時代を知りませんが、土橋監督、尾崎投手くらいではないでしょうか?ダルビッシュを加えて大雑把!に計算しても15年に一人といった見当になりますので、活躍期間を考慮すると生え抜きの安定したエースが不在の年が多い球団といえる気がします。現投手陣の飛躍を期待します。
Posted by 南の国から at 2012年02月04日 15:40
>南の国から様

そうですね。生え抜きではいないですね。運よく江夏さんが日本ハムで200勝を達成しましたけど(笑)尾崎さんも土橋さんも華々しくプロ野球生活をスタートさせましたけど、どうしてもあの時代は酷使されて短命になってしまいがちですよね。

近年はどちらかというと投手の方が有利な時代ですので、将来的に200勝近く勝てるような選手が出てくるといいのですけどね。でも今の時代、100勝くらいしたらメジャーにいってしまいそうですけど‥(苦笑)
Posted by 羽夢 at 2012年02月04日 21:37
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