2011年10月05日

【検証】 日本ハムは“勝ち組”だったのか? -2010年度ドラフト会議-

昨日のファイターズ戦で放った楽天・塩見貴洋投手。コーナーを突くコントロールもよくて、全体的にまとまっている。直球にもキレを感じられ、打者は球速以上の速さを感じていたのではないか。ここまで7勝。もちろん有力な今季の新人王候補である。

あらためて振り返ってみると、塩見は青森の八戸大出身。地方大学にこれだけの選手がいたこと自体、驚くべきことではあるが、もっと凄いのはすでにプロの一線級として活躍している塩見が、昨年のドラフトで“外れ”1位だったことだ。

いかに昨年のドラフトが人材豊富であったかを、うかがい知ることもできる。楽天が“表”1位で狙った大石達也を置いて、西武ドラフト2位入団の牧田和久が塩見と新人王を争っているのも、なかなか興味深い。


それから読者に謝らなければいけない時がきたようだ。筆者は斎藤佑樹が今季2桁勝利を挙げるのではないか?と予想していたが、どうやらそれも絶望的になってきた。もちろん“期待料”込みでの予想、途中1ヶ月強の戦線離脱もまったく想定していなかったので、という言い訳はこの場に及んでやめておこう。申し訳ありません。

でも、斎藤自身はファイターズに入団してよかったのではないか?とも感じている。昨秋のドラフトで斎藤を競合したホークスやスワローズは今季首位を走り、先発投手に関しては事欠くほどでもなかった。現状では斎藤の実力からして、両チームのローテーションの一角に入るのは極めて困難な状況であったことは、容易に想像できてしまう。斎藤が持っている高いポテンシャルからして中継ぎで投げさすのもどうかと思うし、営業面等でファームで一年間のんびりと放らせるというわけにもいかなかったであろう。それなら先発4番手・5番手あたりの比較的気楽なポジションで先発を任せてもらえたファイターズこそ、うってつけな球団ではなかったか?とも思えてきてしまうのだが、いかがだろうか。

今季は10月5日の時点で5勝6敗。負け越しているとはいえ、投げるたびに内容がよくなってきているのも事実。基本“打たせて取るタイプ”ながら、ここまで防御率2点台(同時点2.90)できているのも評価したい。来シーズンは無駄な四球を減らし、投球回数を増やして、少しでも中継ぎ投手の負担を減らせるような投球を努めていきたい。

ファイターズに入団したその他の新人選手、榎下陽大は7月、乾真大は今月の2日にようやく初登板をはたした。結果的にはどちらもプロの洗礼を浴びてしまう形にはなってしまったが、前評判とおりの粋の良い球は放っていた。特に乾は持ち前の心臓の強さも生かして、負傷離脱したB・ウルフが抜けてしまった先発の一角を、おもいきって狙っていってほしいと思う。同じ左腕で同い年の吉川光夫が伸び悩むなか、今が最大のチャンスと貪欲にいきたい。

一方の野手組、西川遥輝谷口雄也の高卒コンビも1年目にしては及第点の内容だったのではないか。西川は出番こそなかったものの、交流戦期間中に1軍ベンチ入りも経験し、谷口もファームではチームトップの100試合に、元気いっぱい出場した。なお、6本塁打はチームでは2位タイの数字。秘めたパワーは相当なもの。入団会見で尊敬する選手として名前を挙げていた糸井嘉男のように、広角に長打を打てる選手に育っていってもらいたい。


斎藤以外は【即戦力】とまではいかなかったが、来年・再来年以降に必ずや大きな戦力になってくれるであろう、将来性豊かな面々が集った2010年度のドラフト指名選手。そして、いよいよ今年のドラフト会議もあと一カ月を切った。次回はドラフトの展望や、ファイターズに獲得してもらいたい選手などを中心に語ってみたいと思う。


posted by 羽夢 at 16:37| Comment(0) | TrackBack(0) | FSコラム | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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