2004年は10月3日に“終戦”を迎えていた。すっかり暮れかかった西武ドーム。ライオンズとのプレーオフ第3戦、9回裏。先頭の和田一浩から放たれた打球は高々と舞いあがり、またたく間にレフトスタンドへ飛び込んでいった。せっかく木元邦之の本塁打で同点に追いついた直後、茫然自失のファイターズファン‥うなだれる横山道哉のうしろ姿‥それでも笑顔だった新庄剛志‥。当時マスクをかぶっていた高橋信二も、しばらく脳裏に和田の弾道がトラウマとして残っていたという。
あれからもう7年。なにげなく開いたスコアブックであの時の面子を眺めていたら、現在も在籍している選手はもう金子誠しかいない。「まだ7年しか経っていないのに」と少し淋しく思う反面、当時も今と変わらず9番・遊撃手に入っている金子の名前を見て、なんだかホッとした。
ペナントはホークスの連覇という形で事実上、幕を閉じたけど、ファイターズの戦いは終わらない。7年前とはだいぶ状況は違うが、野球を堪能できる時間がまだかなり残されている。それも消化試合どころの騒ぎではない。CS本拠地開催に向けて、今後もしびれるような展開が待っているだろう。10月に入ってもなお「真剣勝負」を拝める我々も、つくづく幸せな野球ファンたちなのだ。
たしかに圧倒的といってもいいほど、今シーズンのホークスは強かった。ファイターズ視点からいえば、ここ数年“ホークスキラー”として名を馳せた武田勝が機能しなかったのも痛かったし、打者陣も杉内・山田らホークス先発陣を思うように打ち崩せず、投手を盛り立てることができなかった。
やはり、戦力層の部分でファイターズとは大きな差を感じた。ホークスは故障者こそ多く出してしまったものの、開幕当初は控えだった選手や若手の活躍で、その穴をあまり感じさせなかった。夏場以降の“直接対決”で福田や明石といった選手の素材のよさに、あらためて驚嘆したファンも多かっただろう。それと新加入・内川聖一の安定感ある打撃は想像していた以上に、やっかいなものだった。
一方の投手陣は中継ぎ以降はほぼ互角か、むしろファイターズの方に分があった印象もあるけど、きっちりと6枚揃えた先発陣は“5番手”以降は名前すらなかなか挙がってこなかったようなファイターズ先発陣と比べると、ローテーションのやり繰りはだいぶ楽だったようにも思える。
そんな“最強”ホークスに食い下がり、独走をさせなかったのは紛れもなくファイターズ。終盤は自滅にも近い形で急失速し“2強争い”にやや水を差してしまったのは心名残りだけど、それでも本当にここまでよくやってきた。
‥今となれば監督の退任報道が時期的にどうだったのか?選手に負の方の影響を与えなかったか?等‥ 考えてしまわなくもないが、今までもそうだったように、良くも悪くもこれが北海道日本ハムの野球だ。10月のペナント「最終章」をなんとかいい形で乗りきり、胸を借りる思いでCSで再びホークスにぶつかっていってほしいと、心から願う。
2011年10月03日
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