2010年12月30日

王者の幻影、打ち破った 『獅子の壁』

ファイターズは今シーズン、埼玉西武相手に大勝(おおがち)をした。両チームの対戦成績は14勝10敗。たかだが4の勝ち越しで大勝呼ばわりするのは、少しオーバーにも聞こえるかもしれない。だが筆者のように、古参ファン達にとってライオンズ戦でのこの勝ち越し「4」は、実は大変な記録なのだ。今日はその理由についてと対西武戦の歴史を、少し語ってみたいと思う。


とにかくハムは昔から、獅子に食われていた‥


1987年にから実に19年もの間、ライオンズに勝ち越すことができなかった。2001年は同一カード20敗の歴史的大敗、日本一の2006年でも7勝13敗。ようやく「獅子の壁」を打ち破った2007年も12勝11敗と、かろうじての勝ち越し。以前にも善戦した年はあったが、結局はいつもライオンズの前に屈していた。

まぁ、無理もない。負け越していた19年はちょうど西武の黄金時代とも重なっている。あの時のオーダーをすっかりそのまま言えてしまう野球ファンも、さぞ多いことだろう。一方のファイターズは、たまに優勝争いをすることがあっても最終的には指定席(Bクラス)に収まっていた、どちらかといえば弱者のチーム。「大人と子供」とまでは云わないが、その力の差は誰の目でみても歴然だった。

それだけに、西武に勝つと他チームよりも「勝利の喜び」はケタ違いに大きかった。文字にして表せば【西武に勝っちゃったよ(驚)】的な感覚。
もちろんどこに勝っても1勝の価値は変わりはないのだが、我々古参のファンが【打倒・西武】に燃えていた理由が、実は他にもあった。それは‥


≪1987〜2010 北海道日本ハムvs埼玉西武対戦成績≫
【1987】13勝12敗1分 【1988】 9勝14敗3分 【1989】 9勝16敗1分

【1990】 7勝18敗1分 【1991】10勝14敗2分 【1992】10勝15敗1分

【1993】12勝13敗1分 【1994】10勝15敗1分 【1995】10勝15敗1分

【1996】13勝13敗   【1997】11勝16敗   【1998】12勝14敗1分

【1999】10勝17敗   【2000】13勝14敗   【2001】 8勝20敗

【2002】10勝18敗   【2003】13勝15敗   【2004】12勝15敗

【2005】10勝10敗   【2006】 7勝13敗   【2007】12勝11敗1分

【2008】 9勝14敗1分 【2009】12勝12敗   【2010】14勝10敗


ファイターズは1990年から1992年の3年間、目前で西武のリーグ優勝の瞬間に立ち会うといった、ある種の屈辱を味わされている。1/5の確率を3年も連続して。この運の良さ(?)をできればドラフトの方に回してほしかったのは、筆者の偽らざる本音‥

時に人は、そういった経験も特に若手選手などにおいては『大観衆のスタジアムのなかで「胴上げ阻止」へのプレッシャーをひしひしと感じながらプレーできることで、貴重な経験値を積めるではないか』と他人事のように言ってくることもある。たしかにそういったポジティブな考え方もできなくはないが、それが3年も続いたらハッキリいって地獄だ。少なくとも我々ファンにとっては。喜んでいたファイターズ関係者がいたとするならば、それは恐らく営業サイドだけのはず。

現実に90年代前半、主力として活躍していた中島輝士の選手名鑑のプロフィール「思い出欄」には長らくそのことが悔しいといった旨が記されていた。保存してある方は当時の名鑑をみて確認してほしいと思う。

そういえば90年代は96年のオリックス、99年の福岡ダイエーのリーグ優勝時もそう。相手を務めたのは全部ファイターズ!‥つくづく暗黒だ。ただ、ファイターズが優勝を見せつけられたこの5年間、のべ5チームはすべて日本一の栄冠を手にしている。(どうだ!嬉しいジンクスだろう)まぁ、これはどうでも良い。


ここに当時の両チームをまるで象徴しているかのような、ハムと獅子の映像がある。西武の優勝に花を添えるだけのスコアも悲しく、ゆえに特有の緊迫感もない。ファイターズOBの大宮龍男氏もどこか、複雑そうな表情を浮かべている‥


どっちのホームなんだか‥(泣)


最後の打者・当時ルーキーだった片岡篤史もこの悔しさをバネに、大打者へと成長していった。我々ファンもちょっとやそこいらのことではヘコたれない、「精神力」を手にすることができた。これは北海道に移転した現在でも生かされている。

たくましく「獅子の壁」を破ったファイターズが今季4位と沈み、逆に西武の方がその上にいってしまったのも皮肉な話ではあるが、またそれもペナントレースの面白いところでもある。

我々にとって獅子は永遠の「王者」。このイメージが消え去ることは、まだ当分ない。2011年も【打倒・西武】に燃ゆ‥


※最後までお読みいただきありがとうございます。えぇ、こんな時代があったのですよ^^;北海道のファンの皆さまは、きっと驚きの連続でしょう。当時を懐かしく感じてくれた方、え!輝士に龍男?なんて勇ましいお名前なのかしら?(ポッ)そんな貴女も、是非 ワンポチのご協力、よろしくお願いいたします。 ⇒にほんブログ村 野球ブログ 北海道日本ハムファイターズへ



posted by 羽夢 at 17:10| Comment(2) | TrackBack(0) | FSコラム | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
こんばんは。
激しく同意(笑)。ライオンズの黄金時代を目の当たりにした他の五球団のファンは永久にトラウマとして残ると思いますね。例えこれからライオンズに低迷期が来ようとも、です。そのくらいあの強さは半端じゃありませんでした。

勿論、当時のオーダーは言えます。

ブライアントみたいに相当な型破りな選手でなければ、あのライオンズは倒せませんでしたよ。
Posted by EILEEN at 2010年12月31日 00:06
EILEENさん、こんにちわ!

激しい同意、ありがとうございます(笑)西武黄金時代の裏で一番割を食っていたのは当然近鉄になるのでしょうね。悲しいかな、あの頃の近鉄も「黄金時代」だったような気がしてならないのです。でも一方で近鉄が毎年踏ん張ってくれたおかげで西武の独走を阻止し、2強のマッチレースによって終盤までパーリーグの灯を消さずに済んだことには感謝しなければいけません。ありがとう!バファローズ(笑)

‥言うならば、王者・西武に太刀打ちできたのは近鉄だけ、他4球団がだらしがなかった‥ということになりますけどね(笑)ブライアントの話が出ましたけど、伝説の4連発のことですね!あの年の西武は前半戦かなり負けが込んでいてBクラスにいたのに、驚異的な追い上げで最終的には優勝争いに加わっていたんですよね。さすがといいますか、いつの時代も王者はタダでは終わりませんよ^^;

最後になりますが、今年もありがとうございました。2011年もよろしくお願いします!

Posted by 羽夢 at 2010年12月31日 10:56
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