2010年11月14日

-惜別- 山本一徳・高口隆行 【心の財産】


斉藤和巳 『いい投手』 確かそう評していたことがあった。かつての沢村賞投手をそう云わしめたのが、プロ初先発となった試合でこの斉藤と投げ合ったファイターズの大型左腕・山本一徳

ルーキー時代の2007年、シーズンも押し詰まった9月23日。
超満員に膨れ上がった札幌ドームでの1位・ファイターズと2位・ホークスの首位攻防第1R。

この大舞台でいきなりの大役を任された山本は、初回から三振2つを奪う上々のスタート。立ちあがり3イニングを無失点に抑えたが、中盤ホークス打線の一発攻勢の前に沈んでしまう。結果、敗戦投手にはなってしまったものの、期待以上の出来で相手エースと互角に渡り合ってみせた。


両先発投手の投球内容を比較してみる。

斉藤 投球回6 0/3 被安打6 奪三振6 四球2 死球1 失点2

山本 投球回6 2/3 被安打6 奪三振5 四球2 死球1 失点3

この数字では決して表せない、大投手が嗅ぎ取る何かを、斉藤は山本の投げっぷりから感じるものがあったのだろう。

振り返ればアマチュア時代から日の目をみることなんてほとんどなかった。島根・安来高時代はもちろん甲子園出場もない。一浪後に進んだ早稲田大では、宮本賢らの陰に隠れて控え投手。今年ファイターズが交渉権を獲得した斎藤佑樹が大学4年間で30勝をあげたことが記録であるならば、4年間での通算勝ち星が「0勝」でプロ入りというのも、また記録だ。

あの日‥ プロでつかんだ確かな手ごたえ、得た自信。斉藤と投げ合ったあの日を、山本は忘れてはいない。変則的なフォームから繰り出される剛球はリリーフとして、さらに威力を発揮するはず。新天地マリーンズでは中継ぎ以降の左腕が手薄なだけに、割って入る余地は十分あるだろう。まずはファイターズで果たせなかったプロ初勝利・初ホールド・初セーブを目指し、貪欲にいってほしい。


試合終盤には一塁の守備固めに入ることが多かった高口隆行。また今年は故障がちだった金子誠に代わり、遊撃手としてスタメンに名を連ねる機会もあった。

課題だった打撃もプロ初本塁打をマークなど飛躍のきっかけをつかみ、8月20日に放った、これもまた初のサヨナラ安打も記憶に新しい。定位置獲得に向け、さぁこれからといきたところではあったが、西岡剛のメジャー移籍が囁かれているマリーンズに、山本とともに移籍することになった。望まれていくのだから、前向きに捉えたい。打撃にもっと確実性が増せば、ますます出場機会も増えるだろう。


代わりにマリーンズからファイターズやってくることになったのが、根本朋久投手。まだ24才という若手の左腕。一軍ではなかなか目にする機会はなかったが、これからじっくり見ていきたいと思う。両軍にとって実りのある交換トレードになることを、切に願っている。


※最後までお読みいただきありがとうございます。山本・高口両者の活躍を願い(まぁ、少々複雑だったりもしますが^^;)根本投手の覚醒を願う方、また当時を少しでも懐かしく感じた方は是非ワンポチのご協力、よろしくお願いいたしますにほんブログ村 野球ブログ パ・リーグへ




posted by 羽夢 at 23:25| Comment(2) | TrackBack(2) | FSコラム | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
羽夢さん こんにちは。
やはり、第2段のトレードがありましたね。
高口選手は、杉谷選手ら若手の台頭を考えての結果なんでしょうね。
山本選手のトレードは、個人的には少し勿体無い気がして残念です。
しかし、昨今のトレードで聞かれる当事者達のコメントやブログの発言は、北海道ファイターズに対する愛着や感謝の念が多くみられ、地元にしっかり根付いたんだなぁーと、しみじみ感じます。
さて、ハム通、いやパリーグ通、いやいや野球通の羽夢さんにお伺いしたいのですが、バファローズの大村選手は何故解雇になり、その後の情報が聞かれないのでしょうか?
あれほどの実績があり、年齢的に考えても他球団からオファーがあっても不思議ではないし、バファローズのOBが多いファイターズからも声が挙がっていないようです。
一体、彼に何があったのでしょうか?
知っていれば教えてください。
Posted by 黒猫 at 2010年11月15日 09:18
黒猫様、いつもありがとうございます。

これはなかなかの難題ですねぇ(笑)
私なりに考えてみたのが、まず大村選手の力がどうのこうのより、各球団の補強ポイントにマッチングしていないのではないでしょうか?

昨今は左バッター隆盛の時代、例えばヤクルトなどでも現在スタメンに名を連ねているのは左打者ばかりですし、現にファイターズも外野に限っていうと稲葉選手に糸井選手、ともに左です。

さらに巨人を例に挙げて言うと外野には松本・鈴木尚・工藤といった、それこそ大村と同タイプといっても良いような選手が溢れかえっています。他の球団でも同様なことが言えそうです。

ファイターズも森本選手の去就が何かと取り沙汰されていますが、森本と同じ右打ちの選手が欲しいのではないでしょうか。高口も移籍しますしね。

恐らくFA戦線には顔を出さないと思いますので、個人的には大村選手よりかは、前ベイスターズの大西選手のようなタイプが理想です。(彼も近鉄繋がりということで)そういった意味では本日獲得を発表した前西武の松坂健太選手の補強は評価できますね。

もちろん大村選手も金子誠選手と同じ年なので、老けこむ年でもないですし、まだまだ頑張ってくれるものと思っています。2000本安打もかかっていますしね。その観点なら堀幸一選手の方に魅力を感じてしまう、自分がいたりもしますけど‥(苦笑)
Posted by 羽夢 at 2010年11月15日 22:55
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Tracked: 2010-11-15 00:12

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Excerpt:  トレードが2つほど決まりまして。根本の方は事前に報知に報じられたので「御破算か!」とも思いましたが、何とか菅とか仙谷とかトレード成立。2対1というのはシーズン中に無償で頂いた佐藤の件の清算とい.....
Weblog: 世界日本ハムの哀れblog@シェイクスピア曰く、「楽しさのない処にはなんの得もない」
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