2010年10月27日

思い出のファイターズドラフト.1999

関連する雑誌などを眺めていると、「ドラフト巧者」などと書かれた記事を目にすることがある。主に北海道移転後からのスカウティングの巧さを指摘しているのがほとんどで、確かに2004年、2005年の両年などはダルビッシュ有マイケル中村八木智哉武田勝ら、指名した選手の多くが44年ぶりの日本一、球団初のリーグ連覇に多大な貢献をした。

近年は「果敢」というか、思い切った指名が多いというのも特徴的。2005年の高校生ドラフトではともに他球団志望の陽仲壽(現・陽岱鋼)木下達生、入団交渉の難航が予想された須永英輝の時もそうであったし、回避していく球団が相次ぐなかでダルビッシュを「一本釣り」するなどといった『攻めのドラフト』が目立つ。

「巧者」と呼ばれる所以は、それらの選手を入団までこぎ着けさせている実績が加味されている部分もあるが、意中の球団からの指名を待つ選手のことを考えれば、やはり複雑な気にもなり、実際問題仮に入団を拒否されてしまえば、球団としても大きな痛手を負ってしまう。

選手の意に反する指名なら昔からあった。不人気球団だったがゆえ、その年の目玉選手を狙いにいって(獲得例は少ない)強行指名ばかり繰り返してきたが、強豪チームになった今だからこそ、「大物」ばかりにとらわれず、弱点を的確に補えるような地に足のついたドラフトを展開したい。本当の意味で「成功ドラフト」と云えるのは、プロ入り後にいかにその選手達が活躍できるかなのだから。


そういった点で成功したと云えるかどうかは微妙だが「話題性」を重視していた頃で、筆者にとっても思い出に残るドラフトがあった。それは「不作」と云われていた1999年、秋のドラフト会議‥


その年の夏の甲子園優勝投手・正田樹を1位指名。國學院久我山高の河内貴哉に人気が集中していたが(広島入団)全国的な知名度という点では正田が一番だった。2位に3球団競合の末、球団としては10年ぶりにクジを引き当て、交渉権を獲得した田中賢介。さらにクジを引いたのが新監督に就任した大島康徳

これだけでも話題には事欠かないが、下位指名もなかなか味わい深い。実家が神社で実父が神主、神島崇。最終7位に当時史上4人目となった東大出身の遠藤良平。3位はミキハウスの吉崎勝、そして個人的にもっとも期待を寄せていた高松西高の剛腕・佐々木貴賀を4位で指名。この年獲得した投手はすべて左腕という徹底ぶりだった。

神島・遠藤ともに1軍戦1試合のみの登板で現役を退いてしまったが、両者の境遇がプロ野球選手としては少々異質なだけに、記憶している方も多いのでは。遠藤は球団職員としてファイターズに残り、神島は実家を継ぎながら現在も野球を続けているそうだ。元気そうで何より。

正田は3年目に才能が開花し、新人王を獲得。「あっち向いてホイ投法」で旋風を巻き起こした?吉崎は2003年に8勝をあげオールスター戦にも出場。佐々木の球威は正田をも凌ぎ、一時期は中継ぎとして活路を見いだしていたが、制球難から自滅するパターンが多く一軍には定着できずじまいだった。

このように比較的「短命」で終わってしまう選手が多かったのは残念だが、一瞬のきらめきともいうべき、放った光の強さは眩しいくらい、どれも鮮烈だった。俗にいう、記録よりも記憶に残った面々‥。そんな中、田中賢介はレギュラーを獲得するまでに時間は要したものの、今やリーグを代表する二塁手として一線で活躍し続ける。まさに「同期の星」といったところか。


高校球界の人気者に、凄い隠し玉までもが登場したファイターズ・ドラフト≪1999≫ こんなドラフトはなんだか自然とワクワクしてくる。
今年2010年の豊作ドラフトにおいて、また『ウルトラC』が飛びだすことはあるのか。いよいよ運命の日まであと1日‥


※最後までお読みいただき、ありがとうございます。ファイターズがいい選手を獲得できた暁に、是非また「ドラフトな記事」を書いてみたいと思いますので、是非ワンポチのご協力、お願いいたします ⇒にほんブログ村 野球ブログ 北海道日本ハムファイターズへ


posted by 羽夢 at 23:28| Comment(2) | TrackBack(0) | FS特別企画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
こんにちは羽夢さん
そうですね1999年のドラフトは、話題が豊富でよく雑誌や紙面を賑わせていたのを思い出し懐かしくなりました。田中選手を中日とかと競合の末獲得した際には、喜んで入団してくれるかな?って心配してしまいました。
それぐらい、不人気球団でしたもんね。(特に関西在住の私には、そう見えましたから)
それが近年は、ドラフトに関しては褒め称える記事ばかりか、入団を強く希望する選手もよく耳にします。嬉しい限りです。
しかし、残念な事もあります。最近のドラフト上位で獲得した津田大樹をすぐに解雇したり、川島慶三をあっさりトレードで放出したりして、とってもドライな一面も見せていて、昔ながらのファンとしては、少々戸惑ってしまいます。
個々、事情があるでしょうから、仕方ないのかもしれませんね。
さて、今日は待ちに待ったドラフトです。
おそらく、これから語り継がれる歴史的なドラフトだと言っても過言じゃないかもしれません。
私もこの1、2週間、球団幹部気分で考えちゃいました。
私個人的には、故障を抱えているのでギャンブルになりますが、一本釣り狙いで大野雄大なんてどうかな…。と言う結論に達しました。
実際の結果は如何に。
ドラフト後のブログ楽しみにしています。
Posted by 黒猫 at 2010年10月28日 09:04
黒猫様、毎度ありがとうございます!
いや〜本日のドラフト会議は興奮しました(笑)‥ですが、そのことについてはまた後ほど!

そうですね!もし私が世間から注目されている東福岡高・田中賢介選手の立場だったら正直なところ、あの中で(中日・西武)一番避けたかった球団は日ハムだったかもしれません(笑)

はい‥すぐに解雇してしまったりですとかは、表向きは「見切るのは早い方が良い」「本人の為」とかってよく言いますけど、私もその辺については詳しく調べたことがあります。

津田投手に関しては詳しくは申し上げられないのですが、野球面以外で何か問題があったそうで解雇に至った、と聞いた事があります。川島選手は元々高田さんがGM時代に獲得を熱望していた選手で、ヤクルトの監督に就任した際に高田さんの方から譲ってほしいと、お願いしてきたらしいです。やはり各々で何かしらの事情はあるようですね。

>私もこの1、2週間、球団幹部気分で考えちゃいました

‥(笑)良く分かります。今年のドラフトについて、是非黒猫様のご意見もお聞かせくださいね^^
Posted by 羽夢 at 2010年10月28日 22:11
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