2010年10月16日

北海道日本ハムのドラフト戦略 VOL.2 【山田GMの眼力】

ファイターズの2010「ドラフト戦略」を考えていく企画第2弾。2回目の今回は更なる注目選手の紹介と、今後の展望を占っていく。※前回の記事はコチラ!


まず抽選間違いないと云われるBIC3(斎藤・大石・沢村)に注目が集まっているが、その他では左腕の好投手が多いところも今年のドラフトの特徴。八戸大・塩見貴洋、東洋大・乾真大、富士大・中村恭平ら。プロで成功するのが難しいとされている「力投派」タイプの投手が目立つも、左腕不足に悩む球団にとっては、いずれの投手も垂涎な存在であることには変わりない。

ファイターズも例外ではなく、今季の先発左腕は武田勝一人というのが実情だった。中継ぎ以降は宮西・林・石井と駒は揃っているので、先発を任せられるような投手をもう一枚か二枚、獲得したい。

そこで推してみたいのが、佛教大の大野雄大。今秋肩を故障してしまったのが気掛かりではあるが、左腕から繰り出すストレートの威力は抜群で球速は150キロにも迫る。現在ファイターズには見当たらないタイプの投手なだけに、体調が万全なら狙いにいっても面白い。



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それからドラフトといえば指名重複の場合のクジ引き。クジを引くからには「ハズレ」もあるわけで、その場合の「外れ1位」 に誰を持っていくか?というのも非常に重要な問題になってくる。

抽選に外れた場合の外れ1位候補として、早稲田大で斎藤とともにローテーションを張ってきた福井優也が個人的に好きな投手で、「角度」のある直球とクレバーな投球術で二重丸。九産大の榎下陽大はソフトバンクで活躍中の摂津のように、プロではリリーフとして起用してみるのも面白いかもしれない。また抽選によるリスクを考えれば、これらの投手を思いきって単独で狙いにいってみるのも悪くはないだろう。


ところでドラフトにまつわる、こういった本があるのはご存知だろうか?


ドラフト下位指名ならプロへ行くな!データで読むプロ野球で成功するための条件

ドラフト下位指名ならプロへ行くな!データで読むプロ野球で成功するための条件

  • 作者: 泉 直樹
  • 出版社/メーカー: 実業之日本社
  • 発売日: 2008/01/31
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)



この本はプロで成功するための「条件」を関係者からの証言や様々なデータに基づいて検証しているのだが、実はこの中にファイターズGM・山田正雄氏の「言葉」が度々登場してきている。特に興味深かったのは中田翔についての記述。

中田入団時のフィーバーぶりは凄まじかったもので、今思えばマスコミによって創り上げられた「清原の再来」や「20発で新人王」だの、先入観による評価が一人歩きし、すっかり我々も踊らされていた感もある。しかし、高卒新人でありながら一定の成績を残してきた清原和博や松井秀喜といった「怪物例」も、確かに存在している。

山田氏は当時、中田をこう分析していた。

『清原・松井らはプロで成功していますので何とでも言えますが、私は彼らが高校時代から、必ずいい選手になると思っていました。ただ、中田についてはどうかなという思いもあるんです

『チョット気になる癖があるんですよね。軸がブレてしまう打ち方なので、、身体が前に出てワキが開いてしまうんです。そうした課題を克服するのに多少時間がかかると思います

(プロで成功していくためには) 『壁にぶつかってしまった場合に乗り越えられる力があるかどうかなんです』

これらの言葉の数々はファイターズに入団以後の中田翔にそのまま当てはまり、まるで予期しているかのようだった。プロに入ってすぐの活躍が無理なことも、その後の困難にぶち当たることも‥ 山田氏だけは冷静に見抜いていた。

「壁にぶつかってしまった場合‥」これは今季膝の手術をし、復帰後の「覚醒」によって乗り越えられたとみてもいいだろう。今季「3年目のブレーク」も山田氏にとっては恐らく必然であり、すべての過程が「想定の範囲内」だったに違いない。今年の「豊作ドラフト」で山田氏がどんな目線で選手を見つめ、またどんな辣腕ぶりを発揮してくれるのか楽しみでならない。

最後に今年のドラフトの目玉である斎藤佑樹について、この本の著者でもある泉直樹氏はこう述べている。

『このまま故障もなく成長を続ければ、いずれはプロ野球に進み、成功者の仲間入りを果たすだろう。いつの日かメジャーへと進み、日本を代表する投手として球史に名を刻むだろう』

故障もなく、頑丈な体で4年間投げ続けてきたハンカチ王子もいよいよドラフト解禁。はたして彼が夢の続きをみる球団はどこになるのだろうか。

※パ・リーグ5球団のドラフト情報やCS速報などはコチラでもどうぞ!


posted by 羽夢 at 17:50| Comment(4) | TrackBack(1) | FSネタ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
羽夢さま
更新をいつも楽しみにしています。
余りに興味深く、またとても詳しい記事ばかりで、遡って読ませて頂きました。
第2段のドラフト特集で興味深く読ませて頂きましたが、私個人的には、筆者と同様、斎藤を抽選覚悟でとりにいくか、一本釣りを狙うかです。
斎藤をとり行く理由は、彼のポテンシャルを信じての行動です。
彼は、あの田中を2度倒した男です。(夏、秋)
大学で力の衰えを露呈していますが、やはり彼の持っているポテンシャルは魅力的です。
ダルビッシュは、いずれメジャーに行くでしょう(もし、行かなくても、FAを取得したら、日ハムの財政力では引き留めは困難に違いありません)。
ダルの後継者作りが急務です。それに斎藤を…と言う訳です。
どうでしょう?
ダルも高校3年の夏は期待外れでガッカリしたものです。しかし、故障していない以上、ポテンシャルは健在のはず、と言う訳ですが…。
そして、一本釣りは、筆者の意見と異なりますが、東海大の菅野をとるのが良いのではと思います。今年の武田久を見るとストレート力の衰えが目立ちます。建山が抜ける来年を見据えたら、先発、中継ぎ、抑えのどこでも使えそうな直球、スタミナを持つ菅野は一本釣りの価値があると思うのです。
大野選手も確かに魅力的な選手ですが、まず吉川、土屋、須永らを育てて頂きたい。
特に吉川は、ヒルマン時代は四球もおおめに見ていたので、腕を振り切って思い切り投げていました。だから適度な荒れ玉で相手を困惑させていました。石井一のような投手になるのではと期待していたのですが、捕手出身の梨田監督になって以来、四球の多さを嫌い、我慢強く使ってもらえません。
非常に残念です。
矢野や正田のように短命で終わってしまうのではなく、是非長くローテを張る選手に育てて頂きたい。
ついつい長く書いてしまいました。このような話ができる羽夢のブログを見つけ嬉しくてたまりません。
更新楽しみにしています。(ドラフトの結果と)
Posted by 黒猫 at 2010年10月16日 20:23
黒猫様、またまたお話ができて嬉しいです(笑)

なるほど!菅野投手ですか。ノーマークでした(笑)スピードだけなら沢村にも匹敵しますね。はい、確かにクローザーを務めても面白いかもしれません。

正直なところ、斎藤にダルビッシュの代わりは務まらないと思いますが、チームの顔にもなり、軸になれる投手が欲しいので、斎藤獲りに反対はしません。こんなことを考えてしまうのは私みたいな東京時代からのファンの悪いクセなのですが、彼は営業面でも貢献してくれそうですし‥

そうですね。若手左腕の伸び悩みを、私は新たな左腕を獲得することで補おうと考えてました。黒猫様の吉川や土屋に期待している姿勢には感心してしまいました。特に吉川は今年何度もチャンスをもらいながらそれを生かしきれなかったので、来年こそは意地をみせてほしいですね。

今回は大学・投手の特集でしたので書きませんでしたが、本来なら貧打に悩むファイターズにとっては、伊志嶺翔大選手も捨て難いんですよね。さすがに2巡目までは消えてしまうと思いますけど。それなら地元・北照の又野は是非ファイターズで獲得してもらいたいです。

今回書いてみて、改めて自分がドラフト好きであることに気付かされました。ドラフトには本当にドラマがあって面白い!‥コメントありがとうございました。
Posted by 羽夢 at 2010年10月16日 22:18
羽夢さま
すいません、あなたとお話を出来ると思うとついつい熱くなり、知ったかをしてしまいました。
菅野は現在3回生で、来年のドラフト候補ですね。
私も斎藤がダルの完全に変わりをするのは無理だとは思います。
私も知らず知らずのうちに東京時代からの癖でスター選手を欲しがっているのかもしれません。
でも、斎藤って何か期待してしまうんですよね。
桑田投手のようなクレバーさかな…?
自分でもわかりませんが…。
ここで、超!日ハム通でいらっしゃる羽夢さんにご意見を伺いたいのですが、八木は、復活出来るのでしょうか?1年目のピッチングは素晴らしいの一言につきますが、元々ストレートが速いわけでなく、キレで勝負するタイプの投手なのに、怪我以降、キレが戻ってこないように思われます。
過去の日ハムの傾向で考えたら、トレード要員になりそうで心配です。
あと一人、羽夢さんのブログにものっていた須永投手です。
フォームを変えてから、特徴のない投手になってしまったような…。
二人とも貴重な左腕で、ずば抜けた能力を持っていたのに…。
もう少し、投手の育成に力を注いで欲しいと願ってしまいます。
Posted by 黒猫 at 2010年10月16日 22:49
黒猫様。いえいえ!何も気にせず、黒猫様の知っている情報があったら何でも教えてくださいね。

>斎藤について

分かりますよ!やはり甲子園での輝かしい実績もさることながら決勝戦の引き分け、それと再試合に及ぶまで最後まで一人で投げ切った、あの雄姿に感動を覚え、今もそれが人々の脳裏に焼き付いているのではないでしょうか。もっとも斎藤自身は甲子園での「残像」に、大学では苦しんでいたらしいですけど‥

>八木について

私も専門家ではないので詳しいことは言えないのですが、実際に見て受けた印象から感想を申します。確かに八木は球のキレで勝負する投手なのですが、入団時はもっと球速がでてましたね。140キロは越していたと思います。それが現在は130キロ前後ですからね。ストレートに威力がなくなったということは、変化球のキレも欠いてしまうわけで、さらに武田勝ほどの制球力も彼は持ち合わせていないので、おのずと打たれる確率は高くなってしまいます。

ですが、私も入団1年目のCSや日本シリーズでの快投が未だ目に焼き付いています。なんとか現状を打破してトレード要員なんて、呼ばれないようにしたいですよね!制球力といえば須永もこれに尽きるでしょう。元々球に力はあるので、もう少し細かい制球を身につけていきたいところです。
黒猫様こそ、本当にお詳しいです!いつでも遊びにいらしてくださいね^^
Posted by 羽夢 at 2010年10月17日 00:00
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