目を向けて見る。まず、現段階で開幕ローテーションに名を連ねそう
なのが、こちらの5投手。
【先発】
ダルビッシュ有・武田勝・八木智哉・糸数敬作・林昌範
昨年とほとんど顔ぶれに変化はないが、注目は今シーズンから先発に
転向する林昌範。ジャイアンツ時代も先発の経験はあるが、当時は打
者を力でねじ伏せる力投派タイプ。あの頃に比べて球威が落ちた分を、
いかに緩急を織り交ぜ、凌いでいけるか。ファイターズではFAで抜けた
藤井秀悟の穴を埋めてくれることを期待している。
残りのイスは多田野数人、新加入のB・カーライル・B・ケッペルらで
争うことになる。特に両外国人のどちらかがローテーションに加わり、
機能してくれるようなら心強い。
【中継ぎ】
江尻慎太郎・宮西尚生・金森敬之・建山義紀・加藤武治・木田優夫・
菊地和正・B・ウルフ・松家卓弘・山本一徳
昨季、リーグ優勝の要因にも挙げられた中継ぎ以降のピッチングスタ
ッフは今年も盤石な体制。林の先発転向により、宮西以外の左が若干
手薄な印象もあるが、変速左腕の山本一徳、馬力のある吉川光夫らの
台頭を待ち望みたい。
筆者一押しはベイスターズから移籍の松家卓弘。現在1軍キャンプ
には帯同していないが、8日に行われた紅白戦では持ち前の豪球を
披露し、1イニング、打者3人から2三振を奪う好投で、首脳陣にアピ
ール。球威はファイターズ投手陣の中でも1、2を争うだけに、昨年、
大ブレイクを遂げた同タイプの菊地のように、一気に才能を開花させ
る可能性もある。
【抑え】 武田久
クローザーは今シーズンも武田久が務める。昨年と同等の数字を
残せというのは、少々酷かもしれないが、1年間投げ抜いた自信と
首脳陣の武田への信頼は揺るぎない。今年もF投の精神的支柱と
してチームをけん引する。
全体的に先発の駒不足と左のセットアッパーを不安視する声も聞こ
えてくるが、週1回は後ろを休ませることができる高い完投能力と圧
倒的な勝率‥ エース・ダルビッシュ有の存在はあまりにも絶大。
攻撃陣に比べると、さほど心配することもなさそうだ。
※もっと×2!ファイターズの歴史と、このブログをファンの方に知ってもらわねば
なりません!どうぞ皆さまからの温かい『一押し』を、よろしくお願いいたします。


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