2009年12月27日

武田久.2009【転身】

『点をやらなければ、それでいい』


確かにランナーを背負うケースも多く、ハラハラさせられることも、
しばしばあった。しかし、その強い信念が年間通じ、『無敗』という、
最高の形で実を結んだ。今シーズンからファイターズの守護神へと
【転身】を遂げた、最優秀救援投手武田久の2009年を、回顧する。


       hisashi takeda
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正直のところ、不安感でいっぱいだった。なぜなら、昨年まで絶対的な
中継ぎエースとして機能していたこともあるが、それ以上に昨年、特に
中盤戦以降の戦いにおいて、武田が打ちこまれてしまうケースが目立ち、
その幻影がいつもに自分の脳裏にチラついていたからだ。

必然的に緊迫した場面での登板が多く、そこで痛打されればそれは
たちまち、チームの敗戦を意味してしまう。なので、多少インパクトが
強めに残ってしまうのは致し方ないことなのだが、前半戦の2点台から
4点台にまで落ち込んだ後半の防御率が、武田の不調さを如実に物語
っていた。


【本当に大丈夫なのだろうか・・】


そして、梨田昌孝監督から任命され、クローザーとして迎えた今シーズン。
その不安はいきなり的中してしまう・・

2009年、チーム初勝利をかけた開幕3戦目の東北楽天戦。ファイターズ
1点リードで迎えた最終回。万を持して、今季初登板。しかし、立ち上がり
から鉄平に2ベースを浴びると、その後はミスも絡んで失点。結局リードを
守りきれず降板・・。延長の末、チームは敗れて53年ぶりとなる、本拠地
開幕3連敗という、後味の悪さだけが残る試合となった。


【いきなりのリリーフ失敗・・】


元々、球威はあるが三振をバッタバッタ取る投手ではない。どちらかと
いえば、得意球のシュートやスライダーを駆使して打たせて取るタイプ
の投手。従来のリリーフエース像とは、少々勝手の違った武田のような
タイプの投手に、やはり抑えとしての適正はないのか・・

だが、武田久には他のどの球団の守護神にも負けないものがあった。
それは、強いハート!


【任されたからには、一年やり通す!】


ここから始まった武田の【逆襲】がこれまた予想以上のもので、痛快
だった。初セーブを挙げた4月8日の千葉ロッテから6月7日の東京
ヤクルト戦まで、実に20試合21イニング連続無失点。(自責点0)
その安定感はリーグでも随一だった。 ⇒パ・リーグランキングへ

昨年までの守護神・マイケル中村の移籍で今年最大の懸念事項だった
『後ろ』が確立したことでチームも上昇気流に乗り、快進撃が始まった。


『得点を与えなければ良い』という発想は、中継ぎ時代の経験からきた
ものなのか。確かにクローザーに比べると中継ぎはランナーを残し、ピ
ンチの局面で降板しようが、次に投手に託せる【猶予】みたいなものは
ある。大げさな話、ヒット1本くらい打たれようが、どうってことはない。

だが、マイケルの離脱中などで『暫定ストッパー』の経験がある武田は
【打たせない投球】は、すでに心得ている。

ファンの間では有名な、『武田久の17球』という、ドラマがあった・・

 

2007年5月6日。札幌ドームでのオリックス戦、最終回。
前の投手がためたランナーは3人。しかもノーアウト・・
『9回無死満塁』 It's turning point!


   この絶対絶命のピンチで魅せた、武田久『魂の投球』とは!?



今シーズン、3勝0敗34(4HP)最多セーブのタイトルも
獲得し、これで4年連続50試合以上登板の偉業を成し遂げ、
MVP候補にも上がる、獅子奮迅の活躍ぶりだった。リーグ
制覇は武田久の力なくしては、成し得なかっただろう。

レギュラーシーズンは無敗を誇ったが、巨人との日本シリーズ
第5戦では、阿部慎之介にサヨナラホームラン浴び、さっそうと
ベンチに引き上げていくシーンを、今でも鮮明に覚えている。

それと意外に忘れがちなのだが、札幌ドームで行われた7月の
オールスターでスワローズ・青木宣親に被弾し、敗戦投手にな
っている。

監督も全幅の信頼を寄せ、来季も守護神にと太鼓判を押している。
2009年にやり残したこと・・それは来年こそ大舞台でファイターズ
の守護神、『無敗のチカラ』を見せつけてやることだ!


※各球団のストーブリーグ情報や契約更改情報はコチラでもどうぞ!


posted by 羽夢 at 01:20| Comment(2) | TrackBack(0) | FSコラム | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
>中継ぎはランナーを残し、ピンチの局面で降板しようが、次に投手に託せる【猶予】みたいなものはある。

久本人のコメントやインタビューから見ると、むしろ彼の捉え方は逆のようです。
セットアッパーは「良い形で次の投手につなげなければならない」けれども、クローザーは自分で試合が終わるのだから、極端な話「3点リードが1点リードになっても勝ちゃいい」という楽な部分がある、らしいですね。
とはいっても、そう思えること自体が凄いなあと素人としては感心してしまうのですが。
Posted by 青空百景 at 2009年12月27日 12:22
青空百景さん、お世話様です!

そうですね!もちろん、好んでランナー残していくピッチャーなんて
いませんから、全力でバッターと対峙したうえでの、【猶予】ですよね。

この言葉が適切かどうかは分かりませんが、時に四球を出してもOKなんていうケースもあります。例えば、打者を敬遠して投手交代すれば、走者を残したまま降板する訳ですからね。

確かに何点取られようが、最終的にチームが勝てばいいわけですが、ファン心理としては『バシッ』と抑えて欲しいのが本音ですよね^^;毎回続くと、あまり心臓にも良くありませんし(笑)いつもコメントありがとうございます!
Posted by 羽夢 at 2009年12月27日 20:38
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