2009年12月19日

【トレード列伝】北海道日本ハムファイターズ

先日、交換トレードなどによって行われた今オフのファイターズの
戦力補強ぶりを、独自の評価で採点してみたが、今回は前述の
とおり、主に北海道移転後に行われてきたトレードを、秘話などを
交えて、振り返っていきたいと思う。

それと独自の採点方式でA・B・Cと勝手にランク付けしてみたが、
これは単なる筆者の遊び心なので、あまり気になさらずに!


■2003年オフ、讀賣ジャイアンツとの交換トレード

『F』井出竜也⇔『G』入来祐作

このトレードは不用意な【入来発言】から物議を醸した。2年後にポス
ティングによってメジャー移籍するといったもので、これには球団側も
困惑。すったもんだの末、結局このトレードはまとまったが、当初ファ
イターズファンの入来裕作を見る目は、冷やかなものだった。

『2年で20勝をあげて・・』の公約も虚しく、在籍2年間で半分にも満た
ない勝で終わった。ただ、好投報われずといった試合も結構あり、
05年7月18日の楽天戦などでは10回を投げて被安打1の無失点
ピッチングを披露し、札幌の観衆を酔わせている。

念願叶い、海を渡った入来だったが・・メジャーでの登板は果たせず、
現在は横浜ベイスターズの打撃投手を務めている。入来の抜けた穴は
大きいとされたファイターズだったが、翌06年に日本一を達成してしま
うのだから、何とも皮肉な話だ。

一方、井出も1年で巨人を追われ、ソフトバンクに移籍するなど、この
トレードは『両者痛み分け』といったところか?

筆者評価【B】 ⇒パ・リーグランキングへ


■2006年の開幕直前、同じくジャイアンツとの交換トレード


『F』古城茂幸・實松一成⇔『G』岡島秀樹

わずか1年間の在籍で海を渡り、B・レッドソックスへと移籍した岡島。
巨人に移籍した2選手は今現在も在籍中と、煮え切らない気も若干
するが当時、慢性的な左腕不足にあえいでいたファイターズにとって
岡島が果たしてくれた功績は大きく、日本一に貢献したことを考えれ
ば、このトレードは一定の成功を収めたように、思う。

特に中日との日本シリーズでは4試合に登板し、3(2/3)イニングを
ノーヒット、3HPと完璧な火消し役を演じた。


        hideki.okajima
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筆者評価【B】
      


■2007年途中、オリックスバファローズとの交換トレード

【F】木元邦之・清水章夫⇔【Ba】萩原淳・歌藤竜夫

期待された萩原はファイターズで持ち味だった【剛腕】をみせる
ことなく、CS・日本シリーズでも登板を果たしたが、そのほとん
どが敗戦処理的なもので、結局1年で退団。歌藤もその大半を
ファームで過ごし、見せ場なく2年で巨人へと移った。

このトレードの目玉とされた木元は精彩を欠いて1軍でプレー
することすら稀だった。なお、今オフ自由契約となっている。
しかし、清水がバファローズで現在も左の中継ぎエース格とし
て活躍しているところをみると、このトレードはオリックスに分が
あったか。

プロ初勝利をあげた夜、お立ち台で泣きじゃくっていたあの日の
姿が、なんだか遠い昔に思える・・


     akio.shimizu
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■2007年オフ、東京ヤクルトスワローズとの交換トレード。

【F】川島慶三・橋本義隆・押本健彦⇔【S】藤井秀悟・坂元弥太郎・三木肇

悲しいかな・・2年前に行われたトレードなのに、ファイターズには、
もう誰一人、残ってはいない。今オフ、坂元が横浜へ、藤井がFA
で巨人に移籍した。

川島が宮本慎也に代わるショートのポジションで、ハツラツした動き
をみせれば、押本は燕版・勝利の方程式の一員としてフル回転の
働きをみせた。

藤井は7勝をあげてリーグ優勝に貢献したが、昨季はわずか3勝。
坂元は昨年は中継ぎで6勝を挙げるも今季は勝ち星なしに終わり、
三木に至っては1年間で現役を退いた。このトレードは圧倒的にヤ
クルト・・いや、※1高田繁眼力の勝利!(笑) 
※1(2007年まで北海道日本ハムのGM)

筆者評価【C】


■そして記憶にも新しい・・
2008年オフ、讀賣ジャイアンツとの交換トレード

【F】マイケル中村・工藤隆人⇔【G】二岡智宏・林昌範

新聞紙上を賑わせた、人気のある主力選手同士の大型トレード。
このトレードは個人的には大変満足。ファイターズ側からみて、
現状考えられた、最良の選手を一気に二人も獲得できたからだ。

チームの最大のウィークポイントだった、右の強打者と左腕投手・・
それまで宮西尚生一枚だった左は、林の加入でブルペンは厚みを
増し、二岡は主に代打・指名打者として、要所で活躍した。

マイケル中村(M・中村)は大いに期待されていたが、中継ぎという、
不慣れな役回りだったせいか、年間を通じて調子が上がってこな
かった。ライバルは多いが、力はあるので来季に挽回を期したい。

工藤も松本哲也の急成長でハム時代同様、控えに甘んじていたが、
しっかりと日本一の瞬間を札幌ドームのベンチで見届けた。

・・とはいえ、数字・貢献度をみればこのトレードはファイターズの
方が【巧者】だったと、呼んでいいかもしれない。

筆者評価【A】


トレードは【放出】なんて言われ方をすれば、ややもするとネガテ
ィブに聞こえてしまう。ただ、環境の変化によって眠っていた能力
を呼び起こすことだって過去の経験上、良くあることなのだ。

今シーズン現役を引退した巨人の木村拓也も元はファィターズの
選手で若い頃は目が出なかった。広島に渡り、文字通りオールマ
イティなプレーヤーとしての活躍は周知の通り!トレードによって
生き返った一人だ。

今年、ファイターズから他球団に移籍、または移籍してくる選手にも
双方の球団にとって『いいトレードだった』なんて呼ばれるような、そ
んな快活な【好感】トレードであって欲しい。


※プロ野球のトレード情報、契約更改情報はコチラでもどうぞ!

≪関連書籍≫
日本プロ野球トレード大鑑 (2004)
プロ野球トレード光と陰 (新潮文庫)


posted by 羽夢 at 01:25| Comment(4) | TrackBack(0) | FS特別企画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
たびたびお邪魔します。
先日読んだ『スカウト』という本に、ファイターズの山田GMが取り上げられていました。
スワローズとの3対3トレードを振り返って、山田GMの捉え方は「川島はうちにいたんじゃ出番はないから、よかったよかった」というもの。
まさに、「環境の変化によって眠っていた能力を呼び起こす」ためなんですね。
ちなみに私は三木について、「戦力外通告の報道→球団はコーチ就任を要請、という報道→現役引退とコーチ就任の発表」という流れを踏まず、いきなり「コーチ就任の発表」だったことから、こりゃあ最初っからコーチ候補のつもりでの獲得したんだなと勝手に決めてます(笑)。
Posted by 青空百景 at 2009年12月20日 10:12
青空百景さん、度々どうもです!

確かに!一説では三木の獲得に関してはそのような憶測も呼んでましたね。ドラゴンズが奈良原を獲得したようなケースと少し似通っています。

それにしても『コーチ』を獲得する為に、将来有望な若手選手を放出しているわけで、三木ってそんなにコーチとしての資質をお持ちなのでしょうか?私にそこまでは分かりませんけど・・(苦笑)

川島慶三・・そうだったんですか!高田がGM時代に獲得を熱望していたらしく、てっきり断腸の思いでトレードに出したのかと思ったら・・。
まぁ、確かに現状ではファイターズにいたとしても出番は限られてくるだろうし一理あるのですが、内外野守れる・足の速い選手は結構貴重だったので、惜しかった気もします。

コメント、ありがとうございました!
Posted by 羽夢 at 2009年12月20日 20:31
ヤクルトとの3対3のトレードですが、高田さんが元GMだった事もあり、
『くれ!』って言われて断れなかったのではないですかね?FA間近の藤井、中継ぎの押本出して、中継ぎの坂元、コーチに三木?
私は当時、押本の放出には理解できませんでした。
まぁ〜私がとやかく言う立場では無いですが(笑)
Posted by 奈良の大仏 at 2009年12月21日 19:36
奈良の大仏様、まいど^^

>とやかく言う立場では無い
それを言うなら、私も一緒ですよ!(笑)

そうですねぇ〜押本みたいなタイプって使いべりしないっていうか、
結構タフでしたし、いい投手でしたよね☆たまに痛い『ポカ』もあり
ましたけど・・(笑)

まぁ、高田さんの一存で獲得したのならそれもありえますよね。高田さんがいなくなった今、置いとく必要だってそこまでない訳ですからね。

『3対3』と言えば、前記事にも書きましたけど横浜とのトレードは期待しちゃってもいいと思いますよ〜。私の勝手な推測ですけどね^^;
Posted by 羽夢 at 2009年12月22日 01:03
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