華麗なバットさばきとバットコントロールでファンを魅了するのが
タイガースから移籍7年目、今季は主に代打の切り札として活躍
した坪井智哉。
故障者が続出した8月以降、戦線離脱したを稲葉篤紀や森本稀哲に
代わって外野のポジションにも就くなど、一番苦しかった時にチーム
を支え続けた。
代打では今シーズン、打率.306と好成績を残し、少ないチャンス
の中でしっかり結果を残してみせた。今回は『一振り』にかけた、男
の軌跡を辿る!
優勝争いも大詰めに入った9月26日、福岡でのホークス戦。ファイ
ターズ2点ビハインドで迎えた最終回。すでに2死ランナーなし。この
日も鶴岡慎也の代打として登場してきたのが、坪井だった。
セットアッパー・摂津正から鋭く振りぬいた打球が、瞬く間に左中間を
切り裂いていった。代打起用が的中し、2ベースで出塁。ここから連打と
相手のミスにも乗じて一気に同点に追いつき、12回の勝ち越し劇へと
繋がった。
2死をとって油断したわけではないだろうが、その頃抜群の安定感を
誇っていた中継ぎエース・摂津とゆう、牙城(がじょう)を崩したことは
あまりにも大きい。
ファイターズ野球の真骨頂、『最後まで諦めない』
自らが体現し、この日勝利の立役者となったのは紛れもなく坪井・・
マジックを更に減らしリーグ優勝へと突き進む、価値ある1勝は坪井の
一振りから始まった。
決勝の犠飛を放った4月18日のライオンズ戦では久々にお立ち台に
上がり、翌19日は同点のタイムリー2ベースを放って『3タテ』に貢献
するなど、特に春先は勝負強さが際立った。
今シーズンは39本のヒットを上積みして、通算1000本安打までは
残り44。通算打率.293を誇るヒットマンは来季中に、きっとまた
ひとつの勲章を手にするはずだ。
≪動画コーナー≫
前述の9月26日、ホークス戦。T・スレッジの決勝ホームランのシーンだが
なぜかこの日、回の頭からチャンステーマ『チキバン』がかかっていたの
が印象深かった。知っている方がいたら是非、理由を教えてください(笑)
※北海道日本ハムファイターズランキングへ
≪PR≫
坪井智哉物語(過去記事より)
坪井智哉 1998年新人王最高打率達成・ゴールド
(新人時代のキラカード!希少性の高い1枚)

【プロ野球】「ベースボールアルバムNo.124 坪井智哉」
(阪神タイガース日本ハムファイターズ)