こんな一打をどれだけ放ってきただろうか・・
ファイターズ、1点リードの最終9回表。
守護神・武田久がローズに被弾し、まさかの逆転を許す。
裏の攻撃も2死ランナーなし・・
好投のバファローズ・岸田の前に土俵際まで追い込まれたファイターズ。
絶体絶命の局面で、またしてもこの男がチームのピンチを救ってくれた。
小谷野栄一
カウント1−0から岸田の投じた2球目。外角高めの直球を逆らわずに
右翼方向へ。打球はライトスタンド中段で弾んだ。
スコアを振り出しに戻す、価値ある一打に思わずガッツポーズ!
ヒーローは当然、サヨナラ打の田中賢介に譲ったが、小谷野も紛れもなく
昨日の勝利の立役者だった。
7月2日の東北楽天戦。
8回、満塁一掃の2ベースを放ち、チームの逆転勝利に貢献。
29日の千葉ロッテ戦でも同じく満塁一掃の3ベースを放ってひっくり
返すなど今シーズンは神がかり的な部類の勝負強さが光る。
こんなクラッチヒッターが打順下位にいるのだから対戦チームもたまった
ものではないだろう。
しかし小谷野の『勝負強さ』は何も今年に入って始まったことではない。
昨年、打率.251、本塁打6ながら打点は60。得点圏打率は3割以上。
今季の7号が自己最多で、昨年まで放ってきた本塁打数は意外にも
14本と少ない。
だが、その『意外』と思わせるのは勝利に直結する、中味の濃い一打を
数多く放ってきているからに他ならないだろう。
2007年6月23日。対阪神戦。
交流戦初Vを決める決勝ホームランを延長10回に放てば翌月7日には
千葉ロッテ戦で薮田から自身初のサヨナラアーチ・・
振り返ってみると印象深い一打が実に多い。
そういえばプロ初打点も2004年、東京ドームでの大阪近鉄戦。
代打で登場してきてのサヨナラヒットによるものだった。
一時期、打撃の調子が下降線を辿りながらもオールスター明けから
打率も急上昇。更に持ち味の『攻守』にも一層の磨きがかかっている。
難病を乗り越え、今やファイターズ不動の三塁手。
本当の意味での『勝負強さ』はここまで這い上がってきた、小谷野の
野球人生そのものなのかもしれない・・
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